2015年3月4日

Nexus Player なぜテレビに内蔵しないの?



      Nexus Player – Google
    Nexus Player – Google


HDMIケーブルでテレビに接続して、ネット経由でコンテンツを取得する。この手の製品は多々あり、Apple TVやChromecast、なんちゃらスティックなど、テレビをネット回線に接続して、ネットのコンテンツをテレビに表示する。そういう製品は2015年3月時点で10ぐらいはあるけれども、なぜこの手の機器をテレビに内蔵しないのかが分からない。

テレビに内蔵すれば、後から機器を買う必要はないし、ケーブルを繋いだり、ACアダプターでテレビとは別に電源を用意する必要もない。

HDMI接続用の機器を作っているメーカーはテレビを作っていないのが原因かもしれない。Apple、Google、その他の通信スティックを作っている会社も、自社でテレビを作っていないため、テレビの中にアクセス出来ない。そのため、後から、外付けのこの手の機器を作って売らないといけなくなる。


テレビでHuluやYouTubeのコンテンツを観たい、映画を観たい、ゲームで遊びたい、そういう需要は確かにある。そのために、Nexus Playerのような機器も必要なのだろうけれども、後から購入して付けるのはやっぱりメンドクサイ。

SONYはテレビもスマホも作っているので、通信モジュールをBRAVIAに内蔵して販売できるだろうし、後に書くようなリモコンも作れるはず。ネットコンテンツを取得する通信モジュールを内蔵し、タッチパネルタイプのリモコンを付ければ、他のメーカーのテレビとは違ったものになるが、そういうテレビが出てくる感じは今のところ無い。

テレビのリモコンは、ご存知のように、地上波テレビのチャンネルが常時見える状態になっている。デジタル対応のテレビになって、アナログの頃よりも異様にリモコンのボタンが増えて、「なんでこんなにボタンがいっぱい付いているんだ?」とずーっと感じているけれども、リモコンのデザインが変わる気配がない。

テレビにはCS、BSもあるが、小さいボタンがリモコンにちょこんと付いているだけ。これでは衛星放送を観ようと思う人は多くない。今のテレビは、地上波テレビのために存在しているようなもので、それ以外のコンテンツがテレビに入り込むのは難しい。

解決法としては、スマホのようなリモコンにすれば、表示できるチャンネルを増やせる。地上波テレビのチャンネルだけでなく、リモコンの画面を横にスライドさせれば、CS、BS、さらにはネットのコンテンツも選択できる。スマホを使っている人ならばイメージしやすいはず。ホーム画面で、アプリを探すために、左右に画面を動かすが、それと同じようなもの。

ボタンがいっぱい付いている今のリモコンでは、地上波テレビ以外のコンテンツを観るのは面倒だし、使わないボタンまで常時見える状態になっているのが良くない。テレビのリモコンで主に使うのは、「電源ボタン」、「チャンネルボタン」、「音量ボタン」、この3つ。つまり、この3つのボタンだけを常時リモコンに表示しておくだけで足りるので、それ以外のボタン、ビデオやゲームのときに使う入力切替ボタン、dボタン、色付きボタン、設定用ボタンなど、これらのボタンは普段は見えない状態にしておくのが望ましい。

今のボタンがいっぱい付いたリモコンだと、必要なボタンを常に見える状態にしておかないといけない。中には、カバーで一部のボタンを隠すリモコンもあるが、常に見せておくのは先ほど書いた3つのボタンだけで十分。

リモコン上に表示するボタンを柔軟に変化させるには、スマホのようなタッチパネル式のリモコンでないといけない。


通信モジュールをテレビに内蔵し、さらにリモコンをスマホのようなタッチパネルタイプに変える。この2点の変化がテレビには必要だ。