2017年1月25日

格安SIMでau版iPhoneのテザリングが可能になった。



格安SIMというと、ドコモの回線を使うのが主流だが、数は少ないもののau回線を使った格安回線もある。

代表的なところが、mineoとUQ mobile、この2つ。

au版のスマホを格安スマホとして使いたい場合は、au回線を使った格安SIMを契約しないといけないのだけれども、ドコモの格安スマホとは違ってau版の格安回線には制限がある。

その制限の1つがiPhoneでテザリングが利用できなかったという点。

テザリングというのは、スマホなりタブレットをモバイルWiFiルーターのように使う機能。例えば、スマホを経由してパソコンをインターネットに接続できる。固定回線のADSLや光ファイバー回線がなくても、外出先でスマホのテザリング機能をオンにして、パソコンをネットに接続できるので便利な機能なのだ。


このテザリング機能、ドコモの格安SIMでは当たり前のように使えるのだけれども、auの格安SIMとiPhoneを組み合わせると使えない状態だった。

Androidスマホとauの格安SIMを組み合わせた場合はテザリング機能も使えることが多いのだが、なぜかiPhoneと組み合わせると制限される。

しかし、UQ モバイルがiPhone専用のSIMを取り扱うようになり、状況が変わった。





UQ モバイルでは、正式にau版のiPhoneでテザリング機能を使えるようになり、古いiPhoneを使っている人には朗報。

iPhone6S以降はSIMロックを解除できるので、au版であることは制約にならないが、古いタイプのiPhone6とiPhone6 Plusを使っている人には嬉しいところ。


au版iPhone6でテザリング可能に。


6Plusでもテザリング機能が使える。

6S以降の機種、あとはSIMフリーのiPhoneならば、SIMロックのことはさほど気にしないでもいいのだけれども、iPhone6とiPhone 6 Plusを使っている人にとっては、今まではauと契約しないとモバイル回線を利用できず、格安SIMを利用するとなると制限が多かった。さらに、iPhone6シリーズまではSIMロックを解除できないので、ドコモ回線の格安SIMで使うこともできない。そのため、嫌でもau回線を使わざるを得ないのだが、テザリング機能を利用できないところがネックだった。

しかし、今後は、古い機種を使っている人もUQモバイルの格安SIMを契約すれば、通常のiPhoneと同じように使えるわけだ。電話はもちろん、ネットもテザリングも、そして電話番号を使ってメールを送るSMSも使えるので、言うなれば完全体のiPhoneだ。

まだ6も6Plusも十分に使える性能だし、ドコモ版とは違ってau版のiPhoneは安く市場で流通していたので、手元にある人もいるはず。

私も解約済みのiPhone6を使っていた頃があるが、そのときはWi-Fiでしか使えず、LTEに接続できないため不便だった。その為、手放してしまったのだが。

6と6Plusは格安SIMでは十分に使えないだろうと考えていたものの、ここに来てUQモバイルのSIMで利用環境が改善したので、何だか惜しいことをしたような気がする。


ちなみに、auの格安回線を扱っているmineoでは、2017年1月時点でもテザリングには対応できていない。同じau回線なのにどうして違いが出るのか不思議だ。

au版のiPhoneを格安スマホとして使うならば、UQモバイルを選ぶのが賢明だろう。毎月980円から古いiPhone6を活用できるのだから、良い選択だと思う。