2017年1月1日

docomoの端末購入サポートを攻略する方法を考えてみた。



以前、といっても数年前、2013年までだろうが、その頃までは(特に条件も無く)一括3,000円とか一括0円でポンポンとスマホなりタブレットを販売していたが、2017年の今ではそういう売り方もしなくなった。

一括3,480円ならば、本当に3,480円ポッキリでスマホを購入できたので、とてもお得な環境だった。

「えっ? 今でも一括0円で売っているんじゃないの?」と思う人もいるだろうが、それは「端末購入サポート」という施策を適用しているから。端末購入サポートというのは、購入者が一定の条件を受け入れることを前提に、スマホなりタブレットの価格を下げるもの。

2014年頃は、MNP契約でスマホやタブレットを購入した場合のみを端末購入サポートの対象としていたが、今は機種変更でも端末購入サポートを適用してくれる。

端末購入サポートを適用して格安で端末を買うと、1年間は解約はできず、途中で解約すると割引額の半額を返還しないといけない。例えば、60,000円の割引が適用されたならば、その半分の35,000円を返さないといけない。

ドコモの端末が格安で販売されている場合には、この端末購入サポートが適用されているので、よく考えて購入するかどうかを検討しないといけない。

利用者にとって負担になりそうなこの施策だが、特定の条件を満たす利用者にとっては悪い選択肢ではない。例えば、機種変更する場合には、その時期によってはお得になるのではないかと思える。





端末購入サポートをうまく利用するには、自分の契約が更新月に迫っていて、販売されている端末が購入サポート対象になっている必要がある。

方法としては、更新月に機種変更した後に解約(単純な解約でもいいし、MNPで乗り換えて解約してもいい)というもの。この場合は、更新月なので、定期契約の解除料は不要。ただし、端末購入サポートの割引を返還する必要があるので、この点は受け入れる。

つまり、割引の半額を返還することを条件に機種変更する。


例えば、70,000円のスマホが端末購入サポートを適用して一括0円で販売されている場合。この場合は70,000円が割引額なので、解約後に返還するのは35,000円。ということは、スマホを一括35,000円で買った場合と同じになる。

割引と解除した場合の返還額(iPhone)。
こちらはiPadの場合。


具体例を出すと、iPad Pro 9.7インチ、32GBの場合、価格は82,944円。そして、端末購入サポートでの割り引きが -60,264円。支払い総額が22,680円。

上記の方法で機種変更し解約した場合、割引の返還額は30,132円。

支払総額に割引の返還額を加えると、52,812円。これがiPad Pro 9.7インチ 32GBの実質価格になる。つまり、一括52,812円で購入したのと同じになるわけだ。

そこで、Appleのオンラインストアではいくらで販売されているのかというと、LTE対応のiPad Pro 32GBモデルが82,944円。

ドコモ版のiPadはほぼSIMフリーと同じと考えると、ドコモ版とApple版では3万円ほどの差がある。

この差をどう考えるかは人によって異なるだろうが、あえて割引の半額を返還してでもiPadに機種変更するのはアリなのではないか。


新規契約とMNP契約だと割引の返還だけでなく、定期契約の解除料も必要だから、さほどお得にはならない。しかし、機種変更ならば、更新月に達している場合、割引の返還だけで済むので、AppleでiPadを購入するよりも価格は安くなる。


ゆえに、機種変更する人にとっては、端末購入サポート施策はオイシイと気づく。特に、更新月になっている人には、この買い方はオススメ。

ただし、端末購入サポートが適用されるかどうかはドコモが決めるので、サポートが適用されていたと思ったら、それをヤメて月々サポートに切り替えてくることもあるので、タイミングを決めるのが難しい。

2016年12月からiPadが端末購入サポートの対象になり、ドコモのオンラインストアではiPadの在庫がなくなっているので、おそらく上記のように機種変更でお得に購入している人がいるのではないか。

ちなみに、ドコモの場合、iPadへの機種変更はスマホからでも可能なので、音声プラン(カケホーダイやカケホーダイライト)だけでなく、データプラン、ルータープランから機種変更できる。ただ、音声、データ、ルータ、この3つの間で契約種別を変更すると、契約期間(本契約の期間ではなく、定期契約プランの期間のこと)がリセットされて0ヶ月になるので、この点は注意が必要。2年ほど前に、カケホーダイプランからルータープランに変更したとき、契約期間がリセットされたので、その経験からの注意点だ。

データプランからデータプランならば契約期間はリセットされないが、音声プランからデータプラン、ルータープランからデータプランへと切り替えると定期契約の期間はリセットされるので、この点はお忘れなく。