2015年12月5日

dビデオがあるのにNOTTVを使うか。


【レポート】サービス開始3年半で終了宣言、スマホ向け放送「NOTTV」はなぜ短命に?


iPhoneに非対応だったことが最大の誤算と書いているけれども、それは関係ないだろう。NOTTVが始まったのは2011年であり、2012年の秋にドコモはiPhoneを取り扱い始めたので、主にAndroidに対応するサービスになったのは自然な流れ。

dTVという他の選択肢があるため、仮にiPhoneに対応していたとして今と同じ結果になっただろう。

電波利権とか周波数の割り当てに関する話は他の方に任せて、私は別の視点からNOTTVについて書こう。

NOTTVは映像サービスだが、ドコモには他にも映像系のサービスがあり、dビデオ(今はdTV)やdアニメストアがあり、動画を見る人はこちらをメインに使っているはず。定額で見放題だし、動作も安定しているので、dTVとdアニメストアを選ぶのは自然だろう。

2012年だったか、もう随分と前のことだが、ドコモのスマートフォンを契約すると、一緒にオプションとしてNOTTVに加入させられた。他にもdビデオやdアニメストア、音楽系のオプション(ドワンゴのサービスだった)も一緒にして、スマートフォンを契約した。



使う予定も無いオプションをてんこ盛りにするのは昔も今も同じだが、dビデオとNOTTVを一緒に契約する意味はあるのかどうか。その頃から疑問だった。

あんぱんを買ったら、「もう1ついかがですか」と薦められた感じ。ライスを注文したら、「もう1つライス、付けておきますね」とドンブリ飯をテーブルにドンと置かれる感じ。

1つで足りるのに、強引にグイッと来る感じ。それがNOTTVだった。解約も当時はスマホ経由でしかできず、厄介なオプションだったが、まぁ仕方ないかと諦めていた。

動画を見るならば使いやすいdTV(旧dビデオ)を選ぶだろうから、あえてNOTTVを選ばないし、何だかアンテナか何かを必要としていたサービスなので、そういう面倒な感じもありNOTTVを使おうとは思えなかった。

最初から失敗することを前提に始めたサービスなのかもしれないが、ドコモユーザーで映像サービスを求めるならばdTVを使っている人が多いだろうから、NOTTVがなくなっても困らないだろう。