販売者から無料で商品を受け取ってレビューを書く。受け取った商品は自分のものに。
こう書くと、「あぁ、羨ましい」と思う人もいるだろうが、実際にその身分になると、そう嬉しいものでもなくなる。
2016年4月時点では、Amazonのレビュワーランキングで100位以内になった私だが、レビューのオファーは、1ヶ月でざっと200件以上は来ている。これ、1年じゃないよ。1ヶ月で200件以上だから、1日あたり10件近くは来る。
多い日だと、20件ぐらいメールで依頼が来る。土日は3件ぐらいに減る。業者も週末や休みのようなので、平日に主に依頼が来る。
オファーを全部引き受ければ、確かに200以上の製品を受け取れるわけだが、レビューばっかりやっていられないし、Amazonのレビュー作成では報酬を受け取れない(カスタマーレビューガイドライン)ので、レビューを仕事にするというのも難しい。
最初は嬉しかった。
最初に依頼を受けてレビューしたのは、モバイルバッテリー。その時のレビュワーランキングは確か1,100位ぐらいだったか。まだ1,000位も切っていない段階だったが、初めてのオファーだったので、「あぁ、こういう機会もあるのか」と素直に嬉しかった。
でも、今はそんなに嬉しくないんですよね。これが。タダなのに。
オファーといっても、Amazonの公式サービスである Vine とは違う。プロフィールエリアにメールアドレスを記載しておき、そのアドレス宛てに販売者から連絡が来る。これは公式なものではなく、販売者とレビュワーが直接に取引するもの。
無料で提供を受けてレビューを書くのだから、実質的には Amazon Vine と同じだ。
自分で買わずに提供してもらえるのだから、最初は嬉しかった。確かにね。けれども、レビューの回数を重ねていくと、さほど嬉しいものでもなくなる。
物が増えても豊かさはあまり感じない。
ドンドンと無料で製品が手に入るのだから、さぞ豊かなレビューライフだろうと思えるだろうが、そうでもない。実際にその立場になれば、さほど嬉しいものじゃないと分かる。私も、「提供を受けてレビューを書けるなんて、いいなぁ、、」と以前は思っていたが、その立場になってみると、これはコレで負担があるなぁ、、と考えが変わってくる。
レビューする製品は販売者が指定してくるし(コチラからのリクエストを受けてくれる販売者もいるが)、製品を受け取ったらレビューを作成する義務が生じる。この義務感がツライ。
もちろん、オファーを受けるかどうかは強制ではないので、メールが届いても、興味がなければそのままスルーしてしまえば、それで終わる。
レビューを書く代わりに貰うものは色々。数百円のものから、4,000円ぐらいのリュックやバッグ、1万円近くするネットワークカメラ、3,000円程度のモバイルバッテリーなど。私の場合はデジタル製品に関するレビューが多いため、モバイルバッテリーやマウス、Lightningケーブルのレビュー依頼は特に多い。
かれこれ、色々とレビューしてきたが、もう40品ぐらい提供レビューを作成してきたんじゃないか。
Amazonのレビュワーランキングを上げるなら、人気商品をレビューせよ。
販売されている商品ならば何でもレビューできるが、闇雲にレビューを書いていてもランキングは上昇しない。https://www.amazon.co.jp/review/top-reviewers |
インパクトがデカい商品とそうでもない商品があって、前者のレビューを積極的に書けば、スイスイとランキングは上がっていく。
特にインパクトがデカいのは、Amazon自身が製造している製品。特にKindleとFireシリーズが評価を集めやすい。
Amazonが取り扱う製品で最も注目度が高いものは何かというと、KindleシリーズとFireシリーズ。この2つに対する有益なレビューを書くと、一気にレビュワーランキングが上昇するので狙い目。
2016年の5月時点だったら、Kindle Oasisをレビューすると効果的。4月に発売されたばかりだし、価格が高めなので、買いたくても変えない人、買おうかどうか迷っている人が多いはずなので、レビューを閲覧してくる可能性が高い。5月6日時点ではまだ14件しかレビューが無いので、投稿して目立たせることは可能だ。
レビューはまだ14件。 |
Kindleシリーズは全部で4種類あるし、FireシリーズはタブレットとTVがあるので、種類は豊富。
私もKindleをレビューしたのが分岐点だった。評価をたくさん集めたため、一気にランキングが上がり、レビューオファーのメールも増えた。
他にも、Amazonのクレジットカードに関するレビューも盛り上がっていた。あれもAmazonの商品なので、注目を集めやすい。
発売されてすぐにレビューを作成するのもポイント。
使い込んでいないので詳しいレビューは難しいけれども、開封、外観、ファーストインプレッションぐらいならばレビューとして作成できる。後からレビューを追加できるので、まずはザックリと作って、後から写真やビデオを追加してもいい。
Amazonのレビューシステムの中で評価を上げるには、Amazonの製品をレビューするのが最もインパクトがある。
もちろん、他の商品に対してコツコツとレビューを書くのも有益だけれども、たまには「大物を釣る」ことも必要だ。
これは邪道。
Amazonでの評価を上げる手段として、話題になった人の本をレビューする人もいる。例えば、最近何かと話題になった乙武洋匡さんの本にネガティブレビューすれば、参考になったという票が大量に入る。他にも何か不祥事的なことを起こしたタレントの本にネガティブレビューを書くとか、ショーンK氏の本にレビューを投稿するとか。まぁ、泣き面に蜂を送るようなことをすると、レビュー評価が上がってしまうのがAmazonのシステムでもある。
ただ、読んでもいない本をレビューしてもしょうがないし、レビューを削除される場合もあるので、それをやればランキングが上昇するかもしれないが、私はやったことはないし、やるつもりもない。
これから商品を購入する人にとって有益な情報を出すのがレビューなので、単なる感想を書くだけではダメ。興味があって、購入しようかどうか悩んでいる人が知りたい情報は何なのか。それをレビュー文で、写真で、ビデオでアピールしていけば、自ずと有益なレビューが出来上がる。
製品を無料で受け取ってレビューしてみたい人は、人気商品に有益なレビューを投稿することから始めてはいかが。