2016年6月22日
銭湯に行くよりも、スポーツクラブの会員になった方がトクだ。
スポーツクラブやフィットネスクラブというと、身体を鍛えるためのマシーンがある場所というイメージがあるが、トレーニングマシーン以外にも色々と設備があって、その中には、お風呂やスパを備えた店舗もある。
利用できるスペース次第では、シャワーしかないところもあるが、ジャグジーやお風呂、スパ、サウナまであるフィットネスクラブもあるので、使い方次第ではお得になるケースもある。
私が大学生だった頃、東京の世田谷区上北沢で、家賃29,000円のアパートに住んでいたが、そこはトイレは共同で、お風呂はないところだった。「世田谷に住んでるよ。家賃は29,000円」というと、それを聞いた人は例外なく驚くのだが、住んでいる本人にとってはごく普通のアパートだった。
まぁ、ごく普通といっても、それは住み始めてから1年ほど経過した頃の感想。大学1年の3月にそのアパートに入居したが、住み始めた当初は、「こりゃあ、大変だ」と思ったものだが、慣れてくると、これが悪い感じじゃない。
四畳半の部屋で、トイレは共同、風呂は無し、洗濯機を置く場所もない。このスペックだけを聞くと、後ずさりするだろうが、住んでみると、意外とイケるもの。
狭い部屋だけれども、タンスも冷蔵庫もあったし、テレビもオーブンレンジもあった。布団を収納するスペースもあり、超コンパクトアパートと言ってもいいぐらいのものだった。築27年ほどの古さだったが、、、。
お風呂がないので、近所の銭湯に毎日通っていた。洗濯機も自宅にはないので、銭湯に併設されているコインランドリーで洗濯を済ませるのがいつものパターン。まず先に、洗濯物を洗濯機に入れて洗い始める。選択をしている間に、銭湯に入り、身体を洗う。お風呂から出ると、洗濯は終わっているので、それを畳んでカゴに入れ、持って帰って干す。
選択しながら銭湯に入る。このコンボは非常に合理的だった。時間を有効に使っている感じになったし、「家にお風呂と洗濯機がなくても生活ってできるんだな」と理解したのはその頃。
その頃の銭湯代は、1回で確か370円か390円だった。金券ショップで回数券を買って、ささやかな節約をしたのも懐かしい。
仮に銭湯に入ると1回400円だとして、毎日行くとすると、30日で12,000円になる。毎日銭湯に行くと、その費用はバカにならない。これを4年間続けたのだから、4年でだいたい50万円ぐらい使ったのか。銭湯に。チリも積もればスゴイことになると分かる。
さて、銭湯に行く代わりに、スポーツクラブに併設されているお風呂なりスパを利用すれば、随分と節約できるんじゃないかと最近思った。
銭湯に毎日行くと、月に12,000円。一方、スポーツクラブで会員になって、営業時間中いつでも使える種別だと、月会費は約10,000円だ。
もし、学生ならば、学生会員というものがあり、約8,000円ぐらいでフルタイム利用できる。
銭湯に行かず、スポーツクラブの会員になり、そのクラブでお風呂に入れば、銭湯の代わりになる。さらに、お風呂だけでなく、トレーニングマシーンを使えるし、ストレッチスペースもある。さらに、プールやサウナまで。
営業時間内ならば、何度でもお風呂に入れるし、ドライヤーも追加料金なしで使える。銭湯だと、一度外に出て、また入る場合は料金を支払う必要があるし、ドライヤーもコイン式になっているケースが多い。
銭湯はお風呂だけしかないが、スポーツクラブならば、お風呂だけでなく、色々な設備があるし、営業時間も長い。夕方の3時ごろから銭湯は開店するが、スポーツクラブならば朝の9時ごろから夜遅くまで開いている。
お風呂しか使えないのに月12,000円。お風呂以外も使えて、営業時間も長いスポーツクラブだと月10,000円。
どちらが良いか。私ならばスポーツクラブを選ぶ。
私が大学生だった頃は、スポーツクラブのお風呂に入るという発想が無かったものだから、銭湯代をずっと払い続けるハメになった。
家風呂は公衆浴場の競合だが、スポーツクラブやフィットネスクラブも公衆浴場の競合になる。
一人暮らしの人は、家の風呂を使わずに、フィットネスクラブを利用して健康に節約してはどうだろうか。