2016年6月14日

タウンWi-Fiアプリ。格安SIMが登場して無料Wi-Fiの出番は減った。





Wi-Fiスポットを束ねるアプリとして登場したタウンWi-Fiというアプリだが、どういう利点があるのかイマイチ分からない。

街中のWi-Fiに無料で自動接続 - タウンWiFi - WiFiShare LLC

無料で使えるWi-Fiスポットは色々とあるが、それらを一括で管理して、今いる場所で使えるWi-Fi回線をスッと使えるようにするらしいのだけれども、うーん何だかな、という感じ。


実際に使ってみると、「登録可能」なWi-Fiスポット、「登録済み」のWi-Fiスポットが画面に表示される。登録可能なスポットから使いたいものを選び、それが登録済みにふるい分けられるようになっている。

登録すると、プロファイルをインストールするように誘導されるが、何だかメンドクサイ感じがする。

http://townwifi.jp/




ちなみに、このタウンWi-Fiアプリが無くても、公衆無線LANを利用することは可能だ。スマホのWi-Fi機能をONにして、そのお店のSSIDを選んで接続。これだけ。

もともと簡単に接続できるようになっているのが無料のWi-Fiで、SSIDを選ぶだけでネットに接続できるので、サポートアプリが無くても、何ら支障はない。


Wi-Fiスポットを利用する人をサポートする仕組みをあえて作るならば、Google マップにWi-Fiスポットをズラッとマッピングしてくれる方が便利だ。具体的には、1枚の地図に無料のWi-Fiスポットを示すピンが付けられていて、今自分が使いたいスポットのピンをタップすれば、Wi-Fiに接続する。これぐらい簡単な仕組みであるならば、サポートアプリがあってもいい。


(2016年6月23日 追記)
さて、実際にアプリをインストールして使ってみたところ、事前に登録したWi-Fiスポットに近づくと、自動で接続するようになった。

タウンWi-Fiを使わずにWi-Fiスポットに接続すると、接続先の業者のポータルページがまず開き、そこからネット接続ができるようになるため、ワンクッションあって、ちょっと煩わしい感じがあった。

しかし、タウンWi-Fiを使うと、業者のポータルサイトが開かずに、すぐにネット接続できるようになるので、あの煩わしい感じがない。とはいえ、Wi-Fiのポータルサイトには、キャンペーンやプレゼントに関する情報が掲載されていることがあり、それを見たい人はタウンWi-Fiを使わずにWi-Fiスポットへアクセスするように。

タウンWi-Fiをインストールして、Wi-Fiをオンにしておけば、エリアに入ると自動で接続し、すぐにネットを使えるので、その点では便利だと感じた。

無料のWi-Fiスポットを束ねてサッと使えるようにする。そのためのアプリと考えれば、使う利点はある。まぁ、こういうところは使ってみないと分からないもので、使う前にゴチャゴチャと言っても仕方ない。

インストールするプロファイルの中にWi-Fiに接続する情報が一纏めにされていて、使いたいスポットを追加すると、プロファイルを再インストールして更新する方式になっている。

Wi-Fiオンリーで使っているiPhoneを持っているならば、このタウンWi-Fiをインストールして、Wi-Fi機能をオンにしたまま外に持ち出せば、なかなか便利に使えるんじゃないか?




格安SIMが登場して、Wi-Fiスポットを使わなくなった。


さらに言うと、無料のWi-Fiは、もうあまり使っていない。あちらこちらにスポットがあるのは知っているが、2016年6月の現時点ではWi-Fiをほとんど使わなくなった。

固定回線経由のWi-Fiはもちろん使うけれども、外出先でコンビニや飲食店、ショッピングモールのWi-Fiにあえて接続して使おうとは思わなくなった。なぜならば、低価格で高速通信を使えるから。

格安SIMを使えば、低料金でLTE接続を利用できるので、コンビニに近づいてWI-Fiを利用するとか、美容室の入り口近くでWi-Fiに接続するなんてこともしなくなった。

Wi-Fiを利用するにはスポットに近づかないといけないが、LTEならば電波が届くところならばどこでも使えるので、便利さが違う。



丸腰の無料Wi-Fi


無料でネット回線を使うのは良いとしても、セキュリティにはチョットだけ気を付けたほうがいい。

簡単に、誰でも使えるWi-Fiにするために、セキュリティ無しでスポットを開放しているものが無料サービスには多い。都道府県のWi-Fiでも、ショッピングセンターのWi-Fiでも、コンビニのWi-Fiでも、無料のものはセキュリティ無しのSSIDになっていて、通信内容が暗号化されていない。




VPN接続機能を使う。これは最低限のセキュリティ対策


ネットに繋がれば何でもいいと考えている人もいるかもしれないが、無料のWi-Fiを使うときはせめてVPN接続ぐらいは使って欲しいところ。

タウンWi-Fiを使えば、Wi-Fiをオンにしているだけでバンバンと無料の電波を掴むので、VPN接続は常に機能させておくほうがいい。


今時のスマホならば標準でVPNには対応している。もちろんiPhoneも随分と前から対応している。ただし、このVPN、単に設定をオンにするだけでは使えず、専用のサービス(色々とあるので検索して探すといい)を申し込み、接続先を設定して初めて使えるようになる。

VPN接続サービスにも無料のものから有料のものがあるが、セキュリティに対するお金をケチると、それ以上に損するのが世の常。

まぁ、何でもそうだが、小銭をケチると、それ以上に損をすることがよくある。例えば、数百円の駐車料金をケチったがために、駐禁にひっかかり、10,000円ぐらいの違反金を支払う羽目になった経験がある人もいるだろう。これも小銭をケチって、大損する一例。

他にも、格安の通信サービスを選んだものの、通信速度が極端に遅い(200Kbps)とか。お金を節約できるのは確かだけれども、時間を多量に捨てている。こういう滑稽なことをしている人も世の中にはいる。

例えば、空港のWi-Fiサービスは、利用者が多いためか通信速度が遅いし、セキュリティもかかっていない。無料なのは嬉しいのだけれども、速度が遅いし、安全性にも難があるとなれば、あまり使いたいものとは思えない。

有料のWi-Fiサービス、通信会社が提供するものは一定の条件を満たすと無料になるが、基本は有料のサービス。そのため、無料のものと比べて、快適に使える場合が多い。

ただ、「場合が多い」と書いたのは、場所によっては有料のWi-Fiでも通信速度が遅いことがある。また空港の例になるが、遅延や欠航で空港の受付カウンターが混み合っているときに、Wi-Fiを使おうとすると、実に通信速度が遅い。人が多い場所だと、どのような通信サービスでも快適さが失われるもの。




小銭をケチるな。時間をケチれ。


VPNというのは、特殊な通信経路でネットに接続する仕組みで、このVPN機能を使ってWi-Fiを使えば、ある程度は安全性をアップさせることができる。

ただし、VPN接続を使うと、利用できないサービスもある。例えば動画視聴サービス。AmazonビデオとかTVerとか、あとはU-NEXTなど。VPNをオンにしていると、「利用できません」という類のアラートが出て使えないこともある。

ロケーションを設定できるVPNサービスならば、場所の設定を日本にしていれば使えるものもあるが、日本に設定していても使えないものもある。

他には、ブログの画像が表示されないというケースもある。アメブロにアクセスすると、VPNをオンにしている場合、投稿者がアップした画像が表示されなくなる。画像が読み込まれない分だけ、ページの表示速度が早くなるのだけれども、写真などを一緒に見たい場合はちょっと不便。

ちなみに私が使っているのは、F-SecureのFreedome VPNというサービス。iOS版のものだと、月額300円程度で、iPhoneとiPadをそれぞれ1台づつで、Freedome VPNを使える。2台分で月額300円とすれば、1台あたり150円だから、VPNサービスとしては高い方ではない。

通信量で制限があるサービスではなく、いくらでも通信できるVPNサービスなので、私は気に入っている。

F-Secure Freedome VPN - F-Secure

公衆無線LANに接続するときは、常にVPNをオンにしておくのがいいし、LTEでも安全なWi-FiでもFreedome VPNを使えるので、料金のモトを取るために、いつもVPNをオンにしておくのもいい。

VPNの費用を保険料と思えば安いものだ。