IDとパスワードの管理がメンドクサイ。ウェブサービスを使っていると、ドンドンとアカウントが増えて、次第に管理が面倒になる。それぞれのサービスでパスワードを変えないといけないし、覚えていられないほど多くなってくるし、かと言ってメモ用紙などに書いておくのは危険。
特に、サブアカウントを複数管理するとなると、そのメンドクサさに拍車がかかる。高頻度で使うアカウントではないものの、残しておきたいアカウント。そういうものもあるので、一括でサブアカウントを管理する手段があれば便利。
そこで使うのが、F-SecureのKEYというサービス。F-Secureは、ネットセキュリティの会社で、色々とセキュリティ関連のサービスを提供しているのだけれども、その中の1つに、KEYというサービスがある。
パスワードを管理するソフトは多々あるので、気に入ったものがあるならばそれを使えば良いけれども、もしまだこの手のソフトを使っていないならば、F-SecureのKEYを使ってみるといい。
KEYは無料で使えるので、すぐに使いはじめることができ、心理的な抵抗感が少ない。他にも、有料のサービスがあり、端末間で登録した内容を同期する場合は、有料サービスを利用する必要がある。
ただ、有料アカウントだと、登録したIDやパスワードの情報が安全とは言え外に出るので、安全に使いたいならば、不便だけれども、無料アカウントでローカル限定で使うのが良い。
インストールなどの作業や設定が終って、KEYを起動するとこの画面が表示される。 |
マスターパスワードを入力すると、登録内容の一覧が表示される。 |
情報を追加する画面。ここに各種のアカウント情報を登録する。 |
Urlの部分は空欄でもOK。もし入力するならば、ログイン画面やサインインの画面のURLを入れておくとよい。
User nameの部分は、IDを入力する部分。Yahooの場合だと、---@yahoo.co.jpの部分をここに入力しておく。
Passwordの部分は、字のごとくパスワードを入力する。
13文字でパスワードを生成。 |
18文字でパスワードを生成。 |
最大の32文字でパスワードを生成。 |
もちろん、自分で決めたパスワードを登録して管理してもいいが、ランダムなパスワードを生成して、それを管理することもできる。
英数字(大文字も含めることができる)、さらに記号も入れて、ランダムなパスワードを生成し、それを登録して使う。「ランダムだと覚えられないんじゃないの?」と思うかもしれないが、F-Secure KEYではマスターパスワードで一括管理するので、覚えておくのはマスターパスワードだけで足りる。だから、個々のウェブサービスではランダムパスワードを使っていても構わない。
パスワードを一括で管理するとなると、何だか不安になるけれども、KEYのサービスに第三者がハックしてくることはない。デバイス(スマホやPC)とマスターパスワードの2つが必要で、この2つが揃わないと中身にアクセスできないため、遠隔地からサービスにサインインされて、登録した内容が見られることはない。
English 版のみなので取っ付きにくい感じがするが、IDとパスワードをセットで登録して、後はコピーアンドペーストで使うだけなので、仕組みは簡単。
IDとパスワードの右にあるCopyボタンをクリックするとクリップボードにコピーされる。 |
Copyボタンを押すとコピーされるので、あとは入力欄にカーソルを合わせてペーストすると、登録された内容が入る。ただし、ウェブサービスによっては、パスワードのコピーアンドペーストができない場合があるので、その場合は手入力せざるを得ない。
初めてパスワード管理ソフトを使う人には、F-SecureのKEYを私はオススメする。