2014年2月6日

iPodの役割が終わる


iPodシリーズの生産が終了するかも知れないという噂レベルのお話。

初代のiPodは白いズングリした機械で、一体何に使う道具なのかがサッパリ分からなかった。確か、2002年頃だったかiPodの第一世代が発売されたのは。Wikipediaで調べると、2001年の11月に5GBモデルが発売され、2002年に10GBモデルが発売されている。

価格もビックリするほどのもので、5GBモデルで5万円弱、10GBモデルで6万円強の価格だったのかと今考えると相当に高価なものだった。




何に使うものなのかが分からなかった


初代のiPodを初めて見たとき「アイポッドというらしいけれども、どうやって何に使うの?」そんな状態だった。大学1年か2年の頃だった。

大学生の中にも先進的な人がいて、意味不明なこの機械を購入して使っている人もいた。自宅にあるCDを全部iPodに入れて持ち歩いているとのこと。「ん? 音楽を聴くために使う道具なのか」とその時に初めて理解した。とはいえ、どうやってCDの曲をあのiPodに入れているのか。この点についてはまだ謎だった。

私の感覚では、第一世代のiPodはそんなにヒットはしていなかったように思う。

外観を確認したい人はWikipediaのページに行って確認するといい。垢抜けない田舎の青年みたいな出で立ちで、最近のiPhoneやiPod Touchと比べてモサイ感じが好印象。




iPod miniで人気が爆発した


2004年に発売されたiPod miniでiPodへの人気が爆発した。コンパクトなタイプに変わって、特に女性からの人気がスゴくて、大学時代の周りの人達でもiPod miniを持っている人は結構見かけた。

価格も初代iPodに比べてリーズナブルだったし、CDプレイヤーやMDプレイヤーを持ち歩いて音楽を聞いていた人がiPod miniに切り替えたために人気がでたのかもしれない。

CDは大きいし、何枚も持ち歩くにはCDをCDホルダーに入れて、カバンにでも入れないといけないほどだった。気軽にCDプレイヤーを持ち出すというわけにはいかず、1枚だけプレイヤーの中にセットしておいて、その1枚だけで済ませる。そんな方法ぐらいしかなかった。

MDプレイヤーが登場すると、CDよりはコンパクトなMDカセットが使えて、さらにデータもCDアルバム1枚がまるごと入るぐらいの容量だったし、何より持ち運べる曲を選べるのが良かった。CDだと内容が固定されるけれども、MDならば内容は自分で編集できる。

CDプレイヤーからMDプレイヤーへ移行し、それから6年ぐらい後に、iPodが登場した。



iPod Touchだけは残る


iPodシリーズがなくなるとしても、おそらくiPod Touchだけは残すんじゃないか。iPod Touchは、ネット接続できるiPodで、通信会社との契約が不要だから使い続けたいと思っている人も多いはず。

公衆無線LANで使う人もいれば、Wi-Fiルーターで使う人もいて、iPodの中では最も使い勝手がイイのがiPod Touch。

iPhoneの代わりにiPod Touchを使う人もいるぐらいだから、これだけは残す手もある。



オールインワンなiPhone


iPhoneがあれば、電話もネットも音楽も、写真もビデオも全部一台で済ませることができてしまう。まさにオールインワンなケータイ。



この動画はAppleが制作したもので、iPhoneで撮影された映像とのこと。ケータイでここまでの動画を撮影できるようになったのだから、iPhoneで何でも済ませちゃうのも無理の無いこと。

さらに、MNP一括0円で販売されることもあるiPhoneだから、iPodシリーズよりも、むしろiPhoneを選んだほうがオトクな場合もある。

音楽だけでなく色々な用途で使えるので、iPodをあえて選択する人が減ってきたのかもしれない。


 
これもiPhoneで撮影したビデオ。とはいえ、手持ちで気軽に撮影したものではなく、撮影機材はiPhoneだけれども、それを補助する道具を色々と使っている。



音楽専用のiPodはなくなるのかもしれない


CDやMDを使って曲を管理する方法から切り替わるために登場したのがiPodの最初の目的だった。初めは、「曲を管理して聴く」それだけだったけれども、自宅のCDを全部持ち歩ける便利さがあったので、それでよかった。

しかし、iPod TouchとiPhoneが登場してからは、音楽を聴くだけでは勿体無い道具になってきて、音楽以外の機能を持ったものを使ったほうが便利でお得な状況になった。

とはいえ、容量の多さは純粋なiPodの方に分があって、iPod Classicは160GBも容量があるので、曲を管理することだけに特化すれば、コチラのほうが都合がいい。音楽好きな人には、なるべく記憶容量が多いタイプの方が好まれるはず。


ただ、iPhoneやiPod Touchの容量も以前より増えてきたので、こちらで音楽を管理しても差し支えない人もそれなりにいて、音楽だけの機能しかないよりはネット機能やアプリが使える機種の方がツブシが効く。


懐かしい感じ、古き良き感じ、そういう感覚をiPodに抱く人もいるかもしれないけれども、その役割はiPod TouchやiPhoneに引き継がれたので、iPodは仕事を終える時期に来たのかもしれない。