2014年8月16日

4GはADSLや光ファイバーになれるか。

スマホ低額プラン義務化 総務省が料金抑制ルール 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS02002_S4A810C1EE8000/

総務省はスマートフォン(スマホ)の料金を抑制するため、2016年にもサービスを開始する第4世代(4G)携帯電話から新ルールを導入する。携帯電話各社に通信量が少ない利用者向けの低額プランを設けるよう事実上、義務づける。データ通信を多く使う利用者と少ない利用者の割合も報告させ、利用実態とかけ離れた料金プランしか用意されていなければ是正を指導する。  
年内に予定する4Gと呼ばれる次世代携帯向けの周波数の割り当てを審査する際に各社に料金計画の提出を義務づける。  
具体的には通信量が多い人と少ない人に別々の料金を用意していなければ周波数を割り当てないことにする。企業の経営戦略の根幹である料金に国が干渉するのは異例。どのような料金なら合格か明確にし、行政の裁量を減らす必要がある。多段階の料金にすると利用者は自分が月々に使えるデータ量を気にするようになり、結果的に携帯通信網のデータ量を抑えられると総務省はみている。  
4Gは現行のLTE(3.9世代)の最大10倍の高速通信が可能で、高精細な動画のやり取りもできるようになる。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの大手3社は16年ごろのサービス開始をめざす。4G携帯のサービスを始めるには新たに基地局などを整備する必要がある。大手3社の設備投資はそれぞれ少なくとも数千億円になるとみられる。  
大手3社は一律だったLTEの料金プランを今夏に見直し、通信量に応じた料金を選べるようにした。主力機種の米アップル製iPhone(アイフォーン)の場合、従来のデータ通信料は1カ月7ギガ(ギガは10億)バイトまで使える5200円の定額プランだけだったが、実際には1ギガ~2ギガバイトしか使わない人も多く、不満が出ていた。今夏からは3500円で2ギガバイトや、5千円で5ギガバイトといったプランを加えた。  
スマホが必需品になるなか、利用者一人ひとりの使い方に大きな違いも出てきた。通信量に応じて料金を負担するしくみが不可欠になっている。

新料金プランによって、選べるプランが増えたが、実質は値上げになった人も少なくないはず。

音声通話が定額料金になった点は確かにお得。仕事用のケータイや法人契約のケータイだと通話が主体だから、通話料金が従量制から定額に変わったのは嬉しいかもしれない。



しかし、データ通信の部分は厄介で、以前ならば7GBで5,000円程度だったのが、新料金プランでは5GBで5,000円程度になり、スマートに料金をアップさせてきた。2GBや3GBの低通信枠も用意されたが、割高感がある。

4G通信に切り替われば、音声定額だけでなく、データ通信もADSLや光ファイバーのように定額になるのか。そうなれば良いけれども、月間の通信枠を設定したり、3日間で1GBまでというように制限を課されると、どうもケチケチして使ってしまう。未だに2GBとか5GBとか通信枠を気にしながら使わないといけないのは不満な感じ。

現行のLTEに比べて最大で10倍の高速通信が4Gで可能になるならば、通信枠を制限しないプランを用意して欲しい。2016年にサービス開始のようなので、その時期にならないとどうなるかは分からないけれども、月間で何GBまでというようなケチケチした使い方はしたくない。

ケータイ会社はMVNO回線で低価格メニューを分離して提供しているので、ケータイ会社本体が低額プランを用意しなくても、低価格な回線を希望する人はMVNOのSIMを選択すればいい。