2014年9月2日

SIMカードはおサイフケータイの鍵になる。



ケータイのおサイフケータイ機能は、実際に使ってみるまでは、「あんなもの必要ない。現金とクレジットカードで十分だろう」と思っていたけれども、実際に使ってみると、ポイントがジャンジャンと付くし、想像よりも便利。ケータイにデータが集約されるので、サイフの中のカードが増えないのも良いところ。

最近気づいたことがあって、それは、SIMを端末から抜き出すと、おサイフケータイを使えなくなる。「何のことだ?」と思うかもしれないが、例えば、ケータイでおサイフケータイ機能を使っていて、機種変更したり、携帯会社を変えるなどして、端末からSIMを抜き出すと、端末内のおサイフケータイのデータにアクセスできなくなる。

つまり、SIMカードが、言うなれば、おサイフケータイのデータにアクセスする鍵のような機能を持っていて、SIMが端末から抜き出されると、おサイフケータイのデータを取得できなくなる。他の例えを持ち出すと、おサイフケータイのデータが「家」だとすると、SIMカードは「家のカギ」のようなもの。家に入るにはカギが必要だけれども、おサイフケータイもSIMカードという鍵が必要なのだ。



このことはつい最近まで私は知らず、SIMのデータとおサイフケータイのデータは別々であって、相互に関連していないし紐付いてもいないと思っていたのだけれども、実際は2つで1つのペアになっていると初めて知った。

ちなみに、SIMカードは、回線契約が解約済みで圏外状態になっていても、おサイフケータイのカギとしての機能を維持できる。SIMカードに固有の情報とおサイフケータイの情報が結びついていて、その繋がりが維持されていれば、解約済みのSIMであってもおサイフケータイに限れば使える。

SIMとおサイフケータイとの結びつきを知らず、他のSIMを入れてケータイを使おうと思って、電子マネーnanacoの残高をセブン-イレブンのATMでチェックしようとしたら、ATMがおサイフケータイのデータを読み取らず、nanacoの読み取り部分に付いているATMのランプが青と赤で交互に点滅する状態になった。おそらく、読み取りエラーを知らせる点滅だと思うが、SIMとおサイフケータイの繋がりを切断した状態で残高確認をすると、このようなエラーに遭遇する。

今までおサイフケータイのデータはケータイ本体に入っていて、SIMカードとは何の繋がりもなく、それを入れ替えても電子マネーを使えると思っていたが、そうじゃなかった。まぁ、こういうことは実際に経験してみないと分からないことで、事前に調べて分かることでもない。

SIMとおサイフケータイとの関連を解除するには、端末をリセットする必要があって、その場合は電子マネーのデータも消えてしまうので、リセットする前に電子マネーの残高を0円にしておいた方がいい。0円にせずリセットしてもアカウントから電子マネーは消えないだろうけれども、アカウントの番号とかIDを紙に書いているとか写真で撮影していないと、アカウントを復活させることができなくなり、残高を失ってしまう可能性がある。

SIMカードとケータイ本体のおサイフケータイは、クルマの両輪のように繋がっていることは知っておいたほうがいいだろう。