2014年9月1日

匿名か実名か。目玉焼きには醤油かソースか。



フェイスブックで急増する匿名アカウント NEWS FILE:PRESIDENT Online - プレジデントフェイスブックで急増する匿名アカウント NEWS FILE:PRESIDENT Online - プレジデント


ヘンテコな名前で登録しようとすると、アカウントを作成できないようになっていて、おそらく名前のパターンを集めて、それにマッチするものしかアカウント開設を通さないようになっている。実在しないようなヘンな名前でアカウントを作れるのか試してみたことがあるが、名前が不正であるとアラートが出てアカウント開設処理を通過できなかった。

とはいえ、実在する名前ならばアカウントを作れる可能性は高いので、自分の名前ではなくても、他人の名前でアカウントを開設してしまうこともできる。

実名を使うか、匿名を使うか。ネットでは長い間、話が続いていて、「匿名で使う方がいい」と言う人もいれば、「いや、実名で使わないと意味が無い」と言う人もいて、いつまでも結論に至れない感じ。



「匿名でネットを使えば安全」という思い込みのようなものがあるのか、匿名=安全、実名=危険、というような理解のされ方をしているフシもある。確かに、匿名アカウントだと、誰が使っているかはすぐには分からない。名前もアイコン写真もその他の情報も実際とは違うものが登録されていて、このようなアカウントを使っていれば確かに安心感はある。

しかし、匿名で使っているにもかかわらず、誰が使っているアカウントなのかを知られる場合があり、匿名アカウントであっても、色々な情報を名寄せして、調べられると、どこの誰が該当のアカウントを使っているのかは分かる。

twitterでの悪ふざけが暴露されると、匿名アカウントであっても、どこの誰なのかを調べる人がいて、利用者を特定する。調べることには何もインセンティブは与えられていないのだけれども、親切に調べる人がいる。

実名で使っても、匿名で使っても、危険度という点ではほとんど差はなく、実際に自分がネットに投稿した内容次第でその危険度が高まる場合がある。マトモな内容ならば、実名であっても危険ではないし、マトモじゃない内容だと、匿名でアカウントを使っていても危険な状況になる。


実名でネットを使うか匿名で使うかは、目玉焼きに醤油をかけるか、それともソースをかけるかという話と同じようなもの。好きな方を選べばいいし、どちらを選んだからといって、重大な違いがあるわけではない。重要なのは、どれぐらいかけるかという点。醤油でもソースでも、かけすぎれば辛い。

ネットでも、匿名か実名かが焦点ではなく、使い方が焦点なのだろう。使い方を間違うのが危ないのであって、匿名であっても実名であっても危険度には変わりない。