銀行のキャッシュカードは、発行した銀行のATMだけでなく、コンビニや他の金融機関のATMでも使えるものが主流になっている。
銀行はたくさんあり、使えるATMも数えきれないほどあるので、どのキャッシュカードをどこのATMで使うのが便利でお得なのか、スッキリと整理してみたい。
条件としては、手数料が無料、利用可能な時間が長い、ATMの台数が多い、この3点を軸にしてまとめてみようと思う。
新生銀行のキャッシュカードを持っている人。
手数料無料といえば新生銀行。これが10年ぐらい前、2005年頃には当たり前だったが、2016年の現在では他の銀行でも手数料が無料になる手続きが増えた。
まず、コンビニのATMは全て無料で使えるのが新生銀行の特徴。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンはバッチリ対応済み。引き出し回数や預け入れ回数を気にせずに、好きなだけ使って良いのが嬉しい。
さらに、ゆうちょ銀行のATMも無料で使える。ただ、ゆうちょ銀行のATMは、利用者が多い傾向があり、操作が遅いオバちゃんが前にいるとちょっとイライラするのが欠点。若い人はサッと操作を済ませるのだが、中高年の人は時間がかかる人が多い。並んでいる人がいなければ、ゆうちょ銀行のATMはオススメ。
また、メガバンクの店舗に置かれているATMも新生銀行のキャッシュカードなら手数料が無料になる。
要するに、ATMで出し入れするならば回数制限無しで手数料は無料というわけ。
今年、2016年12月31日までに口座を開設すると、500円がプレゼントされるキャンペーンも実施中。
口座開設の手続きを進める際に、紹介番号を入力するところがあるので、そこで「N0654082」と入力して手続きを済ませると、後日、500円が新生銀行の口座に入金される。
申し込み画面で紹介番号(N0654082)を入れる。 |
後は、イオン銀行のATMを無料で使えるようになったのが新生銀行のイチオシポイント。2016年3月から提携を開始したので、まだ知らない人もいるだろうが、イオン銀行のATMで新生銀行のキャッシュカードを使う場合は手数料が無料になった。
新生銀行とのATM提携の開始について(イオン銀行)
イオン銀行のATMの良いところは、イオンがあるところには必ずATMがあるし、グループ会社のダイエーやマックスバリュ、山陽マルナカなどにもATMがあるので、利便性はコンビニやゆうちょ銀行に匹敵する。
新生銀行のキャッシュカードはイオン銀行のATMでも手数料だと知っておくとお得だ。
あとは、大阪だと、PatSatという駅ナカのATMがある。阪急梅田駅の構内にはPatSatのATMがあり、これも新生銀行のキャッシュカードならば手数料無料で使える。
コンビニ、ゆうちょ銀行、都市銀行、イオン銀行。この4つのATMを使えるだけでも十分に便利でお得だ。
(参考)
http://www.shinseibank.com/atm/atm_index.html
ATMを手数料無料で使える新生銀行のキャッシュカード
http://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2015/160329atm_j.pdf
イオン銀行 ATM、ステーション ATM・Patsat との ATM 提携の拡大について
三菱東京UFJ銀行のキャッシュカードを持っている人。
三菱東京UFJ銀行のキャッシュカードを使う場合は、三菱東京UFJ銀行にあるATMを使うか、イオン銀行のATMを使うのが最もお得。
三菱東京UFJ銀行のキャッシュカードで、各銀行のATMでの現金のお引き出しを「他行利用手数料無料」でご利用いただけます。
上記の2つ以外の銀行でも無料になるところはあるものの、ATMの台数の多さという点では、三菱東京UFJ銀行とイオン銀行のATMを利用するのが便利。
特にイオン銀行のATMを手数料無料で使えるのが良いところ。新生銀行の場合でも同じだが、イオンの店舗には必ずATMがあり(WAONチャージやポイント処理でも使うため)、台数が多いし、用事のついでに使うこともできる。また、都市銀行のATMは月末近くになると異常なほど行列ができるので嫌になるが、イオン銀行のATMならば行列とは無縁だ。利用者が少ないので、使いたい時にサッと使える。
三菱東京UFJ銀行のキャッシュカードを利用している人は、イオン銀行のATMをメインで使うことをオススメする。
あとは、三菱東京UFJ銀行はじぶん銀行と資本関係があるため、じぶん銀行の利用者は有利な扱いを受けられる。
じぶん銀行のキャッシュカードを使うと、月に3回まで手数料無料でATMを使えて、他のキャッシュカードのように無料で使える時間帯での制限が無い。他のカードだと、8:45 - 21:00まで無料だが、それ以外の時間は手数料が必要になる。時間帯ではなく回数単位で手数料の扱いを決めているのがじぶん銀行で、この点はお得なポイント。
さらに、じぶん銀行との間だと振込手数料が何度でも無料なので、自分の口座同士で資金移動するのが容易。三菱東京UFJ銀行からじぶん銀行、じぶん銀行から三菱東京UFJ銀行への振り込み、このどちらも無料。
また、じぶん銀行ならば、プレミアムバンク for auも利用できる(ただし、2016年11月で終了する)ので、三菱東京UFJ銀行からじぶん銀行に資金を移動させてから振り込みなどを行うのも賢い使い方だ。au WALLETへのチャージもできるし、この2つの銀行を連携して使うのはオススメ。
SBIネット銀行のキャッシュカードを持っている人。
SBIネット銀行も新生銀行と同じぐらい手数料無料のネットワークが広い。
まず、大手のコンビニは全て無料で使える。セブン、ファミマ、ローソン、全て手数料は無料。ここは新生銀行と同じ。ただし、スマートプログラムという制度が2016年から開始されていて、以前は回数無制限で手数料は無料だったが、今では利用者の利用状況に応じて手数料の取り扱いが変わるようになった。そのため、少ない場合は月に2回までしか手数料無料でATMから引き出せないようになった。
さらに、ゆうちょ銀行のATMも手数料無料で使える。ここでも回数制限があるので注意。また、ここでもイオン銀行のATMを無料で使える(ここも回数制限あり)。イオン銀行が最近良い仕事をしているな。
新生銀行、三菱東京UFJ銀行、SBI銀行、いずれのキャッシュカードでもイオン銀行のATMを無料で使えるので、2016年8月時点で最も利便性の高いATMはイオン銀行のものだろう。セブン銀行のATMもそれに匹敵するほどの利便性だが、イオンにATMを置いている方がより便利に感じる。
ゆうちょ銀行のキャッシュカードを持っている人。
ゆうちょのATMもコンビニ並に数が多くて、郵便局にはもちろんATMがあるし、イオンにもゆうちょ銀行のATMを設置している店舗がある。
キャッシュカードだけでなく、通帳でも引き出しができるのがゆうちょ銀行の良いところで、中高年の人にも人気が高い。そのため、ATMの操作でモタモタして、後ろに並んでいると、自分の番が回ってくるまで時間がかかってしまうこともちょくちょくある。
みずほ銀行のキャッシュカードを持っている人。
みずほ銀行のキャッシュカードもイオン銀行ATMでは無料で使える。
http://www.mizuhobank.co.jp/useful/atm/network.html
みずほ銀行:イオン銀行ATMでも、平日時間内無料でご利用いただけます。
ただし、平日の指定時間帯だけだが、無いよりはいい。
意外な話だが、大阪にはみずほ銀行の店舗が少ないように感じる(ATMだけを出張所として置いているところもあるが)ので、イオンのATMが使えるのは便利だろう。
都市銀行の傾向としては、自分のところのATMを使ってくれた場合は無料だが、それ以外は手数料が必要というケースが多い。
イオン銀行やじぶん銀行の場合は例外だ。
http://www.mizuhobank.co.jp/fee/atm_cd.html
みずほ銀行:ATM/CDご利用時間と手数料(1件当たり)
三井住友銀行のキャッシュカードを持っている人。
ここも自行のATMならば無料で使える時間帯がある。
また、JR東日本エリアにあるVIEW ALTTEのATMならば、平日の指定時間帯は無料になる。
りそな銀行のキャッシュカードを持っている人。
りそな銀行の場合も、平日の指定時間は手数料が無料になるものの、それ以外の時間は手数料は必要。
三井住友銀行とりそな銀行は個人ユーザーにはあまりお得ではないので、手数料を節約するという点では他の銀行を使うほうがいい。
都市銀行の中で最もお得なのは、あえて書けば三菱東京UFJ銀行。手数料が無料になる時間帯が多いし、じぶん銀行と一緒に使えば使い勝手が増すようになっている。
ソニー銀行のキャッシュカードを持っている人。
セブンイレブンとイオン銀行のATMで入出金がいつでも無料。この2つだけでもネットワークとしては広いので不便は無い。あとは、E-netのATM(ファミマなどのATM)、ローソンのATM、ゆうちょ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行のATMの場合は、月に4回まで無料で出金できる。ちなみに、預入は何度でも0円。
セブンイレブンかイオンを見つければ手数料は無料なので、ソニー銀行のキャッシュカードは使いやすい。
イオン銀行のキャッシュカードを持っている人。
お得に使うには、まずはイオン系の店舗に設置されているATMを使おう。24時間、365日、時間外手数料も無料なので、まずはイオン銀行ATMを優先して使う。みずほ銀行、ゆうちょ銀行、三菱東京UFJ銀行、この3つの銀行のATMだと、平日の指定された時間帯(9時頃から18時頃まで)ならば無料で利用できる。ただ、利用時間が限られていて、時間を狙って使わないと手数料が発生するので注意。
提携のATMを利用し、手数料がかかった場合、後からポイントでバックされるサービスがある。利用状況に応じて、最大5回までWAONポイントで還元される。
提携先、利用時間、WAONポイントバックなど、細かいことを考えるよりは、素直にイオン系列の店舗に設置されているイオン銀行ATMを使ったほうが便利で簡単だ。
イオン銀行のATMが大活躍。
今、注目すべきは、イオン銀行のネットワークが広がっている点。イオンのATMはWAONチャージやWAONポイントの振替処理でも使えるが、手数料無料で使える銀行がジワジワと増えているのは見逃せない。
http://www.aeonbank.co.jp/atm/card/bank/
銀行(ATMでご利用いただけるカード) |ATM|イオン銀行
セブン銀行のATMは無料を長い間アピールしてきており、お得なイメージが定着している。一方、イオン銀行のATMは、つい最近までは他の金融機関のカードが使えない状態で、もっぱらWAON関連の手続きで使うだけだった。不便だったのよ、1年ぐらい前までは。
しかし、今年、2016年に入ってからは、手数料が無料になる対象の銀行を増やしてきて、セブン銀行のATMと利便性やお得さで競合するようになった。おそらく、セブン銀行のATMをベンチマークして、「あんな感じで使えるようにすればいいんだな」と中の人が学習したのではないかと思う。
イオンがあるところにはATMがあるし、グループ会社の店舗にもATMはあるので、一気にイオン銀行のATMの魅力がアップした感がある。
WAONのチャージができるし、ポイントを電子マネーに振り替えることもできる。
手数料の無料回数を減らしつつある傾向がある中で、未だに引き出し手数料を無料にしている新生銀行は魅力的。口座を開設したのが、確か2002年だったか、それから2016年まで、14年も使っているが今でも利便性はトップだ。
口座を使うならば、新生銀行、SBI銀行、じぶん銀行、三菱東京UFJ銀行、この4つの中から選ぶのが妥当なところ。有名な都市銀行は、手数料という点ではあまりお得ではないので、個人で使うならば左記の4つがオススメ。大手の銀行はお金を借りる場所であって、小銭を出し入れして管理する場所ではないため、個人には合わない。
こういうATMの提携については、まめに調べていないと知らないまま過ごしてしまう。たまには自分が利用している銀行のウェブサイトを見て、提携先が増えていないかどうかチェックしておくと意外な便利さに気付くだろう。