Amazonプライム会員になると、ビデオが見放題になるのが嬉しいのだけれども、プライムビデオはなぜかChromecastに対応していない。
そのため、Chromecastのユーザーである私はちょっぴり悔しい気分になってしまう。
Amazonが自社端末のFire TVに限定してコンテンツを流しているので、Chromecastでプライムビデオを鑑賞できない。
でも、このままだと何だか納得がいかないので、何とかしてテレビでプライムビデオを観れないか、ずっと考えていた。
すると、先日、Google Chromeに「キャスト」という機能があることに気づいた。
これ、つい最近気付いた機能なのだが、何気なくGoogle Chromeのツールバーを見ていたら、「キャスト」という文字が見えたので、「もしかしてテレビにミラーリングできるんじゃないか?」と思い、Amazonプライムビデオをテレビにミラーリングするべく、キャスト機能を試してみた。
まずは準備から。
形としては、
PC - Google Chrome - Chromecast - TV
このように接続する。
PCとChromecastはお互いに同じWi-Fi回線(同一のSSID)に接続する必要がある。PCからChromecastを認識するため。
Google Chromeではタブでページをいくつも展開できるが、この複数のタブのうち1つをテレビにキャストすることができる。
つまり、PCの画面に写ったものを根こそぎテレビの画面にミラーリングするのではなく、Google Chromeで開いているタブのうち、その1つをテレビにキャストするわけ。
そのため、テキストエディタで文書を作ったり、キャストされたタブ以外のタブで調べものをしてもテレビには映らない。画像編集をしてもいいし、他のブラウザー(Safariなど)を使ってもテレビにはその内容は映らない。
HDMIケーブルを接続してミラーリングすると、PCの画面に写ったもの全てをTVに映してしまうが、Google Chromeのキャスト機能を使えば、指定のタブだけをTVに映せる。ここは意外とありがたいところ。
Amazonのプライムビデオを読み込んでいるタブを表示し、そこでキャスト機能をオンにすると、ビデオをTVに映し出すことができる。
ツールバーのメニューにキャスト機能がある。 |
キャスト機能がオンになっている状態(青色の画面アイコンがファビコンの隣に付いている)。これはYahoo! のページがキャストされている状態。 |
キャストされると、このようなボックスが表示される。音声はテレビから出力される。 |
HDMIケーブルを使うか、Google Chromeのキャスト機能を使うか。
HDMIケーブルを使うと、PCの画面に映るものをそのまま丸ごとミラーリングするため、余計なものが写り込みやすい。
また、ビデオ鑑賞以外の操作をすると、その操作画面もテレビに写ってしまう。
ケーブルの長さに制約を受けるという点も気になるところ。
一方、Google Chromeのキャスト機能を使うと、まず接続のためのケーブルが不要になり、無線でデータを送れるようになる。
ケーブルの長さが足りないなんてことはないし、眠っていたChromecastを活躍させることができる。また、画面を丸ごとミラーリングするのではなく、1つのタブだけに限定してミラーリングするので余計なものがテレビに映らない。
キャスト機能を使う方が、Amazonのプライムビデオをテレビに映す方法としては、HDMIケーブルを使うよりもスマートだ。
なお、映像の音声はテレビから出るので、PC側からは出ないようになっている。1つのタブに限定してキャストでき、音声もキチンとテレビ側から出る。
いつからGoogle Chromeにキャスト機能が追加されたのかは覚えていないが、意外な使い方ができて嬉しい。
テレビでプライムビデオを観たいならば、素直にFire TVを買えばいいのだけれども、発売からすでに時間が経過していて、もうそろそろ新型も発表されそうな雰囲気なので、ミラーリングでごまかすことにした。
Chromecastで何とかAmazonプライムビデオを観たいと思っている方は、PC版のGoogle Chromeに搭載されているキャスト機能を使ってはいかがだろうか。
最後に、残念ながら、iOS版のGoogle Chromeにはキャスト機能がない。この機能を使えるのはPC版(Windows、Mac)のGoogle Chromeだけなのでご注意。
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