2016年10月27日

月額480円から格安スマホ イオンモバイル



選べるプランの種類が多いのがイオンモバイルの特徴で、小容量だと月に1GBから選べ、タップリ使うならば月50GBのプランも用意されている。

イオンブランドで格安スマホを提供しているので、多くの人には馴染みやすいイメージだと思う。普段からイオンで買い物をしている人ならば、「あぁ、あのイオンで格安スマホがあるのか。じゃあ、見てみるかな」と食いついてきやすい。

でも、ちょっと残念なところがあるんだな。肝心のイオンの店舗ではイオンモバイルについて積極的に宣伝しておらず(ケータイショップのイオンニューコムがあれば違うのか?)、せっかく良い商品を扱っているのに、イオンに来る人に伝わらない。

とはいえ、「イオンのお客さん = 主婦、ファミリー」と考えると、SIMカードを抜き差しして、APNを設定してと、メンドクサイ作業を嫌う人もいそう。そう考えると、店舗では宣伝せず、ネット経由での宣伝に注力しているとも思える(むしろ宣伝方法としては正しいのか?)。

イオンでSIMというと、b-mobileのイオンSIMを思い出す。月額980円で100Kbpsという、2016年の今から考えると、信じられないほどのヘボサービスだけれども、私がそれを使っていた2011年頃はそれでも画期的だった。

まだカタログがネットで見れる。
http://www.bmobile.ne.jp/aeon/AEON_catalog.pdf
HW-01CというルーターにSIMを入れて使っていたのが懐かしい、、。


イオンモバイルの特徴

100Kbpsで980円なんていう頃とは隔世の感があり、今では480円で高速通信が使えるようになった。

他社に比べて大容量プランが充実しており、20GBから50GBまであるのはイオンモバイルぐらい。ちょっとメニューが多いような気もするが、選べるのは正義と言うべきか。

また、使い切れずに余った通信枠を翌月に繰り越せる。これは他社も同じように繰り越し可能になっているところも多いので、もはや当然のサービスと言ってもいい。


他社には無制限で使えるプランもあるが、どのような制限を受けるか不透明なところがある(b-mobile SIMの高速定額なんて無制限で月額1,980円という激安ぶり。どんな制限がされるか分かったもんじゃない)。そのため、大容量でもハッキリと上限を示しているイオンモバイルは使いやすい。


では、さらにどれだけ料金がお得なのか、さらに月額1,980円で電話が時間無制限、回数無制限でかけ放題になるオプションもあるので紹介しよう。



料金プラン


最安プラン:480 円

1GB:480円(480円/GB)
2GB:780円(390円/GB)
4GB:980円(245円/GB)
6GB:1480円(247円/GB)
8GB:1980円(248円/GB)

ネットの利用量が少ないならば、1GBあたりの単価がグッと下がる4GBプランがオススメ。1GBや2GBのメニューもあるが、テザリングも使うならば、月に4GBはないと不足する。

最安プランの1GBコースは確かに安いが、スマホだけでネットを使い、SNSやウェブ、メールならばまぁ足りるという程度。さらに言うと、Amazonプライムビデオなどを観ると容量があっという間になくなるという程度。

さらに、12GB、20GB、30GB、40GB、50GBの大容量プランあり。音声プランの場合は、最小容量で500MBプランもある。

メニュー数は多め。

2016年10月1日以降、20GBプラン以上の大容量プランが値下げされた(大手通信会社への対抗策)。
ネットのみ
  • 1GB:480円(480円/GB)
  • 2GB:780円(390円/GB)
  • 4GB:980円(245円/GB)
  • 6GB:1480円(247円/GB)
  • 8GB:1980円(248円/GB)
  • 12GB:2680円(233円/GB)
  • 20GB:4480円(224円/GB)
  • 30GB:6480円(216円/GB)
  • 40GB:7480円(187円/GB)
  • 50GB:10300円(206円/GB)

1GBあたりの料金は大容量ほど安くなりそうだが、4GBから50GBまでのプランでさほど変わっていない。小容量で使うならば、4GBプランが狙い目。最も1GBあたりの料金が安くなるのは、40GBプラン。

これほどの大容量プランをラインナップしている業者は珍しく、他社だと多くても8GBか10GBまで。

無制限プランが他社にはあるが、どこまで使って良いのか、どこから制限されるのかが不透明なところがある。その点、イオンモバイルだと上限が分かりやすいので、制限される不安がない。


2016年10月以降、20GBプラン以上の料金が値下げされた。大手通信会社が20GB以上のプランで格安プランを提供してきたため、それに対抗するためのメニューというわけ。特に40GBプランは1GBあたり200円を下回る価格で、タップリとネットを使う人にはオススメ。

ただ、大容量プランとなると、料金の絶対額が上がってくるので、1GBあたりでは安いものの、30GBとか50GBのプランになると、6,000円台、さらには10,000円を超えるので、「格安」という表現には合わなくなってくる。

格安というイメージと現実とのギャップだな。格安なのに月額6,480円なんて、何だかヘンでしょ? やはり、格安ならば、月額1,000円から2,000円程度(これが格安スマホへのイメージ)じゃないと受け入れ難いところ。

多くの人にとっては、「格安スマホ」という言葉を聞くと、「月に1,000円から2,000円ぐらいでスマホを使えるんだろう」と反射的にイメージするので、そのイメージに合うとすれば、4GBや6GB程度の容量がボリュームゾーンになる。

とはいえ、大容量プランであっても、内容と価格を考えれば十分に安い(20GB以上のプランが値下げされたし)ので、高いわけじゃない。ただ、格安という言葉のイメージに合わないだけ。



ネットと電話がセットになったプラン
  • 500MB:1180円(2360円/GB)
  • 1GB:1280円(1280円/GB)
  • 2GB:1380円(690円/GB)
  • 4GB:1580円(395円/GB)
  • 6GB:1980円(330円/GB)
  • 8GB:2680円(335円/GB)
  • 12GB:3280円(273円/GB)
  • 20GB:4980円(249円/GB)
  • 30GB:6980円(233円/GB)
  • 40GB:7980円(200円/GB)
  • 50GB:10800円(216円/GB)

電話付きのプランだと500MBから選べる(ネットのみだと1GBから)。1GBあたりの料金が最も安いのは、30GBプラン。ただ、4GB以上のプランではさほど差がないので、電話付きプランでも4GBがオススメ。

電話も、IP電話とは違い、080や070といった電話番号を使える。


2016年10月から20GBプランより大容量のメニューが値下げされ(これはさっきも書いたけど)、1GBあたりの単価がグッと下がった。特に40GBプランは格安だ(データプランだと1GBあたり料金が200円を切っている)。

大手通信会社だと通話定額のライトプランで1,700円、ネット接続の基本料で300円、20GBプランで6,000円なので、合計で月額8,000円になる。一方、イオンモバイルならば、電話付きのプラン(定額通話ではないが)で、40GBまでネットを利用でき、月額は7,980円。データ枠が2倍になって、電話も使えるわけだ。


さらに、イオンモバイルでは、月額1,980円で電話がかけ放題になるオプションが用意されている。この1,980円の内訳は、データ容量が最安の1GBプラン(480円)と050番号で電話がかけ放題になるオプション(1,500円)をセットにしてネットと通話し放題で利用できるようになるというもの。通話専用(プラス少しだけネットを使える)のスマホとして月額1,980円で契約するのもアリ。

1,500円で電話し放題にするには、『050IP電話』というアプリを使う。050の番号で分かるが、IP電話だ。ネット回線を使って通話するので、通話付きのSIMを選ぶ必要がなく、ネットのみのデータSIMでも通話放題になるわけ。


IP電話というと、SkypeやLINE電話があるし、GoogleハングアウトもIP電話に含まれる。どこも無料なり格安で通話できるようになっていて、とにかく通話料を節約したい人には向いている。

1GBプラン以外でも通話定額は利用でき、プラス月額1,500円で各プランと組み合わせられる。例えば、4GBプランならば、980円 + 1,500円 = 月額2,480円となる。


  • 固定回線の電話でも携帯電話でも、時間無制限(あまりの長時間通話は一旦遮断されるが)、回数無制限で無料。
  • 家族で1つのアカウントを共用でき、オプション料は1,500円でOK(人数分の料金が不要)。
  • アプリをインストールすれば、複数のスマホで同じ番号を使える。
これがかけ放題オプションの特徴だ。

回数制限は無いし、1回で5分までというような時間の制限もない。まぁ、IP電話なので、この程度の利点はもう当たり前か。


かけ放題オプションは複数人で1つのアカウントを共用できるので、家族全員で使って月額1,500円なんてことも可能。これは何気にスゴイ。

例えば、家族が4人いて、そのうちの1人がイオンモバイルを契約し、050かけ放題オプションを利用しているとすると、残りの3人は050IP電話のアプリをインストールしてかけ放題で電話をかけられるわけ。料金は、1人で使って1,500円、4人で使っても1,500円なので、発信用の電話として活用するといい。


以前は、定額で通話できるプランは無く、30秒で20円の従量制だったが、イオンモバイルも他社と同様に通話でテコ入れしてきた感じ。

固定電話でもケータイでも、24時間、何時間でも通話できるのが特徴。ただ、何時間でも通話できるものの、あまりに長時間にわたって通話しないように、300分で通話が遮断される(再度のかけ直しはOK)。


ただし、電話番号は050から始まるもので、一般的なIP電話と同じもの。通常のケータイで使われる090や080の番号ではないので注意。とはいえ、番号通知はされる。

050電話のかけ放題オプションはデータプランでも利用できるのが良いところ。通常の電話番号である090や080を使わずネット回線を使って通話するため、データプランでも電話をかけられる。通話用のオプションだから、通話プランのSIMを利用していないといけないんじゃないかと思ってしまうが、ネットのみのデータプランにかけ放題オプションを組み合わせるのもOK。



050番号を使ったプランはオプション扱いなので、通話+ネットのSIMとは違いがある。後者のSIMならば通常の電話回線なので080などから始まる番号を使えるが、前者は050番号での通話になる。データ回線を使った050通話なので、1GB 480円のデータプランと組み合わせて使うことも可能というわけ。

050番号で通話すると、ネット回線のデータ枠を消費する。目安として、1時間通話すると15MBのデータを使用する(1時間も通話して、たった15MBで足りるのか)。近頃だと、SNSの通信はカウントフリー(データ枠を消費しない)になるような格安SIMが他社で提供されているが、イオンモバイルでは050番号での通話であってもデータ枠を消費する(消費量が少ないので、カウントフリーじゃなくてもいいが)。

さらに、通話SIMとは違い、050かけ放題のオプションをデータプランのSIMにつけた場合は、解約金が不要(これも良いところ)。データSIMを契約した場合と同じ扱いになるため、通話SIMと違って解約金は無料。なお、通話SIMの場合は、利用期間に応じて8,000円もしくは3,000円の解約金が必要になる(MNPで他社に乗り換える場合)。

大手通信会社だと、5分の定額通話で月額1,700円。イオンモバイルだと、050の番号を使ってかけ放題になり、月額1,500円。前者はケータイの電話回線を使い、090や080の番号を使える。さらにネットが使えない場所でも通話できる。一方、後者だと、定額で時間制限なく通話できるのが良いところ。どちらにも一長一短あるので、ここは利用者が判断して欲しい。



シェア音声プラン。SIMカード3枚。
  • 4GB:1780円(445円/GB)
  • 6GB:2280円(380円/GB)
  • 8GB:2980円(373円/GB)
  • 12GB:3580円(298円/GB)
  • 20GB:5280円(264円/GB)
  • 30GB:7280円(243円/GB)
  • 40GB:8280円(207円/GB)
  • 50GB:11100円(222円/GB)
1GBあたり料金では、40GBプランが最も安い。

シェアプランの場合、SIMカードを3枚まで利用でき、組み合わせは、最低でも1枚は音声SIMを入れる必要がある。組み合わせ例としては、「音声SIM1枚+データSIM2枚」、「音声SIM2枚+データSIM1枚」、「音声SIM3枚」という3パターンがある。

手数料はSIMカードあたりで必要なので、2枚追加すると6,000円。

SIM代金は1枚あたり3,000円なので、申し込み時に3枚申し込むと、費用は9,000円になる。




オプション


SMS:140円
追加容量1GB:480円/回
留守番電話:300円
割り込み電話着信:200円
スマホ本体を補償するオプション:350円
遠隔で電話サポート:300円
スマホセキュリティ:150円
050 電話かけ放題:1500円


大手通信会社が月額1,200円で1回5分まで定額で通話できるプランを提供してきたため、イオンモバイルの050電話かけ放題を選ぶか、通信会社で通話定額のライトプランを選ぶか、悩むところ。

大手通信会社ならば、月額1,200円のみで定額通話を利用できるものの、イオンモバイルだと通話付きのプランを契約し、そこに050電話かけ放題のオプション料が上乗せされるので、料金だけで比較すると大手通信会社の方がお得感がある。





キャンペーン

2016年10月時点で、月額料金無料などのキャンペーンは無し。

サービスを開始した当初はキャンペーンを実施していたが、その後は目立ったキャンペーンは無く、大人しい感じ。


利用条件

解約金ゼロが特徴のイオンモバイルだが、MNP転出で解約した場合は解約金が必要になる。

契約後180日以内にMNP:8000円(転出手数料が3000円とすると、解約金は実質5000円)

契約後181日以降にMNP:3000円(これは転出手数料と考えていい)


なお、乗り換えしないで解約した場合、解約金は不要。



取り扱っているスマホ

取り扱い端末
  • HUAWEI P9 lite
  • HUAWEI P9
  • ZTE BLADE E01
  • ZTE BLADE V7 LITE
  • KYOCERA S301
  • VAIO Phone
  • arrows M02
  • AQUOS SH-M02
  • XPERIA J1

イオンモバイルの通信サービスはdocomoの回線を利用しているため、ドコモのスマホをすでに持っている場合は、新たにスマホを購入せずとも、手持ちのスマホを使い続けられる(一部、対象外の機種もある)。

あとは、SIMフリー機種でも使えるので、auやSoftBankで購入した端末であっても、SIMロックを解除すれば、イオンモバイルのサービスを利用できる。