2014年1月22日

JR大阪駅前 三越伊勢丹の後ずさり。


JR大阪駅付近には百貨店がいくつもあって、阪神百貨店、阪急百貨店、大丸梅田店、さらには隣にLUCUAがあり、2013年にはグランフロント大阪まで出来上がり、素人感覚でも「こりゃあ、店が多すぎるでぇ、、」と思えるほどの乱立ぶり。

確かに、大阪の梅田といえば、大阪でも一二を争うぐらいの繁華街で、集まる人の数も相当なもの。それを考えれば、どれだけ百貨店があってもお客サンはドンドコやって来ると思えないこともない。

しかし、2014年現在、百貨店で買い物をする人はどれぐらいいるのか。





20年ぐらい前ならば、今のようにイオンやイトーヨーカドーのようなショッピングセンターもそれほどなく、大型のお店といえば百貨店と言えるほど、「買い物=百貨店」と考える人もいたはず。

ところが、今では、イオンに行けば必要な物は揃ってしまうし、イトーヨーカドーで夕飯のおかずを揃えることも容易い。そんな環境で、あえて百貨店で買い物をするとなると、よほど珍しい品物が売られているとか、そんじょそこらの店では買えないようなケーキとかヨーカンみたいな珍品が売られているぐらいの動機が必要。

とはいえ、ナンダカンダで百貨店が閉店しようものならば、「寂しいです」とか、「惜しいですねぇ、、」と名残り惜しいことをテレビのインタビューで言う人もいるけれども、そういう人に限って普段から百貨店で買い物をしていなかったりするもの。行動と言葉は必ずしも一致はしないのだ。

ショッピングセンターがあちらこちらにあって、さらにAmazonなどのネット小売も定着している現在では、百貨店はもう役割を終えている。そんな気がする。



JR大阪三越伊勢丹:売り場半減…販売不振で賃料削減
JR西日本と三越伊勢丹ホールディングスが、大阪駅ビルで共同運営するJR大阪三越伊勢丹(大阪市北区)の売り場面積を現在の5万平方メートルから半分程度に縮小する方針を固めたことが21日、分かった。4百貨店が立地する大阪・梅田地区の最後発で、販売不振による赤字が続いていた。大阪駅ビルの賃借料を削減し早期黒字化を目指す。今夏にも改装工事を始め、15年初めに改装オープンする。
 大阪・梅田地区には、阪急百貨店梅田本店(年間売上高1446億円)、阪神百貨店梅田本店(同892億円)、大丸梅田店(同628億円)が立地。11年5月に開業したJR大阪三越伊勢丹は百貨店としては小規模で、大阪地区では三越伊勢丹の知名度が低いことも足を引っ張っている。13年3月期の売上高は303億円と当初想定の550億円を大きく下回り、JR大阪三越伊勢丹とJR京都伊勢丹の運営会社「ジェイアール西日本伊勢丹」は債務超過に陥っていた。