2014年12月11日

電動自転車で行く嵐山の紅葉。景色を見ながら運動したい人にはオススメ(その2)


前回からのつづきです)

桂駅構内をウロウロしていたら、自転車置場らしい場所があり、「おっ! ここが駐輪センターだな」と分かり、やっと自転車をレンタルできると安堵した。

渡月橋を渡り、嵐山のメインストリートを抜けたところの川。なかすじはし

ウェブサイトを見れば分かるが、レンタル料が安い。嵐山駅で借りると1,500円の自転車がここでは310円か420円で借りられる。普通の自転車だと310円、電動自転車だと420円。どちらを借りたかというと、電動車を借りた。なぜ電動自転車を選んだかというと、今まで乗ったことがなかったから。以前、「外出するときは、今まで経験したことがないことをするのが面白い」と書いたとおり、乗った経験がある自転車ではなく電動自転車に乗ってみたいという興味から選んだ結果だ。



初めての利用だったので、身分証明証を提示し、名前や住所を記入する必要があったが、保証金は必要なし。定期契約で自転車を借りる人は保証金が必要だが、1日だけならば不要。

初めての電動自転車でドキドキ、ワクワクだったが、乗ってみると、「どこらへんが電動なの?」と感じてしまったが、操作に慣れると、電動モーターで加速する感じが体に伝わってきた。

電動自転車に乗った経験が無い人に教えておくと、電動自転車は乗っている間、ずっと電動サポートが機能するわけじゃなく、主に走り始めに機能する。例えば、赤信号で待っていて、青信号になり出発するとき、電動サポートが機能し、ラクに加速できる。これが電動自転車の主な機能。ある程度の速度になると、慣性の法則が働くので、電動アシストがオフになり、自力走行にシフトする。

大覚寺の前の道路。すぐ先を左に曲がると大覚寺。

エコモード、おまかせモード、パワーアシストモード、私が乗ったのは確かこの3つのモードを選択できるタイプの自転車だった。エコモードの場合は、スタート時のみアシストされ、おまかせモードの場合はスタート時だけでなく、走行時も適時アシストされる。パワーアシストの場合は、走行時にも積極的にサポートが入るものの、バッテリーの消費は最も多い。

行き道で体のエネルギーを温存しようと思い、積極的に電動アシストを使うことにした。最初はエコモードだったが、「バッテリーはタップリあるんだから、パワーアシストで行っちゃえ」とパワーモードでビュンビュンと走って行った。

自転車でビュンビュン飛ばしていたところ。もちろん、写真の撮影は止まって行っている。


桂川沿いに自転車を快速で走らせていき、松尾大社まで来た。この時点で10時51分。写真では空がドンヨリしているが、この日の天候は雨で、9時頃にはザーザーと雨が降っていた。幸いにもその時間は電車に乗っていたので雨に濡れることはなかったが、私が桂駅から自転車に乗って移動している頃には雨は止んでいた。

ドンヨリしているが、実際はもっと明るかった。写真のため暗く感じる。


阪急嵐山駅で降りていたら見ることが無い景色や鳥居をみることができたので、自転車で移動するのも良いとは思えた。ただ、嵐山まであれほど時間がかかるとは想像できず、「せいぜい20分もあれば到着できるだろう」という甘い目論見は崩れ去った。松尾大社まで来れば、嵐山まであと少しだけれども、ここで「やっぱり自転車はヤメておくべきだったかなぁ、、」と思ったのも事実。

電動自転車に期待しすぎていたのも予想外なところ。電動自転車はもっとスイスイと進んでいくシロモノだと思っていたが、実際は発進時にサポートがかかり、走っている時にはさほどサポートしてくれないし、ある程度のスピードが出てくると、省エネのためかサポートがオフになる。そのため、マウンテンバイクのようにガンガンとスピードを上げることはできない。電動自転車に乗ると、意外とシンドイ。これが実際に経験して得た結果だ。

とはいえ、私の場合は、長距離移動で電動自転車を使ったので、近距離をチョコチョコと移動するならば電動自転車は都合がいいはず。細かく発進と停止をする運転がメインなので、そういう環境ならば電動自転車に乗るとラクだろう。しかし、信号が少なく、長い距離をガンガンと走る場合は、あまり電動自転車の恩恵を感じないかもしれない。

清凉寺の門。大覚寺に行く途中だったので中には入らなかった。

松尾大社の前を通り過ぎ、そのまま北へ進む。ここまで来ると、バスが多くなり、観光シーズンの京都を感じる。バスで遠路はるばる嵐山までやってきて紅葉を観る。何も嵐山まで来なくても自宅の近くでモミジなんてイッパイあるんだけれども、人の気持ちは無いものを求めるもので、あえて嵐山まで来てモミジを観るのがいいらしい。私もそんなヒトたちの1人だからナンダカンダとは言えないけれども、松尾大社を抜けると、嵐山の雰囲気が満ちてくる。

ここまで来れば、あとは道を直進するだけで渡月橋まで行ける。それでも松尾大社から渡月橋までは10分ぐらいかかったので、桂駅から嵐山までは自転車だとザッと30分ぐらいは見積もっておく必要がある。地図で見ていると、「まぁ、コレぐらいならば20分ぐらいでササッと行けちゃうな」と甘い見通しを持ってしまいがちだが、電動自転車に乗っても、桂駅から嵐山までは早くても30分ぐらいはかかるので覚悟しておくように。結構急いで自転車をこいだけれども、あれで30分だから、ユッタリと移動していれば、45分ぐらいはかかってしまうかもしれない。

渡月橋に着いたのが午前11時頃、清凉寺の門に到着したのが11時6分。なかなかの運動になった。

(さらに次回へつづく)