大覚寺の嵯峨菊。11月29日だったので、もう盛りは過ぎた感じ。 |
今まで嵐山には何度も行ったけれども、今年は自転車で嵐山周辺をウロウロしようかと思い、行くことにした。確か、初めて嵐山に行ったのは2009年だった。記憶に無いのかもしれないが、もっと昔に行った経験があるかもしれない。京都の嵐山というと知らない人を探すほうが難しいぐらいだから、子供の頃に知らないうちに嵐山へ連れて行かれていた可能性もある。とはいえ、直近で覚えているのは、2009年の12月に訪問したとき。
阪急電車に乗れば、嵐山駅まで連れて行ってくれるのに、「あえて自転車を使うのはなぜ?」と思うところだろうけれども、阪急電車で嵐山駅まで行けることは知っているし、今までは駅まで素直に電車に乗って行っていた。ただ、不満な点があって、電車で現地まで行くと、徒歩になるし、あまり遠いところまで行けない。駅を出て、渡月橋を渡り、嵐山公園をウロウロして、トロッコ列車の駅の周辺ぐらいまで。それぐらいが徒歩での行動範囲になってしまう。
電動自転車で桂川沿いを走っているとき。 |
だから、電車だけで行くとなると、渡月橋周辺をうごめいて終わりになってしまう。だから、今年は電車だけでなく、自転車も使ってより広範に移動して、今まで行ったことがない場所まで行ってみようと思ったわけだ。嵐山駅まで電車で行き、そこからレンタル自転車に乗ったのかと思うところだろうけれども、それは違う。嵐山駅を出てすぐのところにも確かに自転車はレンタルされているのだけれども、ここで自転車を借りたわけじゃない。
ではどこで自転車を借りたのか。それは、桂駅。「なんで嵐山に行くのに、桂駅でレンタルサイクルを借りるの?」とマトモな人ならば思うだろうけれども、11月は京都の観光シーズンなので、嵐山駅近くのレンタルサイクルの料金が高騰する。確か、1日レンタルで1,500円だったような記憶がある。「1,500円ぐらい、いいじゃないか」と思うけれども、外出するときは、今まで経験したことがないことをするのが面白いので、あえて嵐山駅ではなく桂駅から自転車で行くことにした。
自転車で移動すると、こんな風景も見れる。 |
2014年11月29日、9時50分、梅田から阪急京都線 河原町行きの特急に乗って出発した。梅田駅に到着し、切符を購入したのが9時41分なので、特急電車に乗るにはジャストなタイミングだった。阪急京都線の始発駅なので、難なく席に座れ、約30分の時間を快適に過ごせた。阪急というとあずき色の車両で知られていて、パッと見るだけで、「あっ! 阪急」と
特急に乗ると別料金が必要な鉄道会社もあるが、大阪では特急料金を設けている鉄道会社は少なく、私が知っている限りでは南海電鉄のラピートが有名なところ。各駅停車でも急行でも、特急でも同じ料金ならば、「早いほうがトクやで」と考えるのがマトモな大阪人。しかも、始発駅から乗れるのだから、特急以外に乗る理由は1ミクロンも無い。
余談だけれども、私鉄の運賃はJRや地下鉄に比べて安い。鉄道の運賃だと、JRが安いんじゃないかと思いがちだけれども、意外とJRの運賃は高い。規模の経済性を発揮すれば、JRは他社とは比較にならないほどの価格競争力を発揮できるはずだけれども、現実はそうなっていない。もともとは日本国有鉄道だった会社だから、あまりゴリゴリと低価格で勝負すると、やれ民業圧迫だの何だのと言われかねないので、あえて割高な料金に設定しているとも想像できる。
近距離の移動ならば、どこの鉄道会社も似たような運賃なのだけれども、長距離を移動するときに差がハッキリとする。JRの電車に乗るとき、切符売り場の上にある路線運賃表を見てみればいい。普段ならば行かないぐらい遠い場所に行くと仮定して運賃を見ると、940円だの、1,280円だの、1,410円だの、なかなかの運賃が表示されている。一方、私鉄の場合、大阪だと、今回使った阪急電車、他には京阪電車の路線運賃表を見ると、距離の割には随分と安い。感覚的にはJRの1/2ぐらいなんじゃないかと思えるぐらい私鉄の運賃は安く感じる。乗り比べる機会があったら、調べてみるといい。
松尾大社の鳥居。桂駅からここまで20分ぐらいかかった。 |
話を戻して、梅田から阪急京都線に乗って、9時50分に出発した電車は、1年ぐらい前に火事があった十三を通り、淡路、茨木市と通過し、高槻市の次は長岡天神、その後は目的地の桂駅に10時24分、到着した。さすがに特急だと早くて、あれほどの距離をたった30分で移動できるのだから大したもの。これで梅田から桂までの運賃が370円なのだからリーズナブルと言う他ない。
駅を降りれば次は自転車をレンタルするのだけれども、駐輪センターというところが見つけにくくて、ウロウロと桂駅の中を動くハメになった。ミュー阪急桂イースト2階とウェブサイトに書かれているので、素直に「桂駅の2階なんだな」と考え、探していればよかったのだろうけれども、電車を降りればすぐに見つかるだろうと思っていたので、迷ってしまった。
(長いので、次回へつづく)