高校生ネット利用者の半数「ネット上の情報の正しさを確認する方法が分からない」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20141210_679534.html?ref=rss
分からないことがあれば、まずはネットで検索する。今ではこれが常識であって、検索せずに人に聞くのはもはや失礼にあたる。
人に聞くよりも検索したほうが早くて正確。そんなことはよくある。手元にはスマホがあるし、タブレットもある。さらにはPCもあるので、検索するための環境は整っている。何か気になることがあったら、とりあえず検索。もうこれが当たり前になった。
私がインターネットを使い出したのは大学1年の頃。それまではPCを持っていなかったし、学校にコンピューターはあったものの、自由に使えるようにはなっておらず、授業で使うだけだった。コンピュータールームとして開放していればもっと使っていただろうけれども、中学校や高校はまだそういう感じじゃなかった。
とはいえ、私が高校生の頃や中学生の頃は、定額でインターネットを使える環境がまだ普及しておらず、確か2000年ごろにADSLが普及し始めて、やっと定額でネットを使えるようになった。
大学に入ると、コンピュータールームがあり、一定の講習を受けた人は大学からアカウントが付与され、自由にネットを使えるようになった。あの頃は楽しかった。自分が知りたいことをドンドンと検索して調べることができるので、もうずっと検索ばかりしていた。授業のレジュメもダウンロードしてコピーできるし、教室でプリントを配布してもらう必要も無くなり、高校までの生活とはガラッと変わった。
プリントは紙で配布するのが当たり前だと思っていた私には、ダウンロードしてプリントアウトという方法が夢のように感じた。2014年の今では当たり前なことでも、2001年の頃は、感動するほど便利だと感じたもの。
2014年現在では、PC の価格は10年前と比べて1/3ぐらいになったし、ネット接続の料金も高速でリーズナブルになった。さらには、スマホやタブレットまであり、これ以上便利にならないんじゃないかと思えるほど便利な環境で、今の10歳代の人は信じがたいほど恵まれていると思う。
中学生のネット利用者のうちの38.9%が、インターネット上の情報について正しいかどうか確認する方法が分からないと回答。これが、高校生では49.2%に増える。
ネット上の情報が正しいかどうかを確認する方法が分からないようだけれども、情報の正しさは自分で判断するもの。正しいかどうかまで他人に依存していたら、もう人間である必要がない。
情報を集めるにはこの上ないほどネットは便利な道具だけれども、情報が正しいのか否か、有益なのか否か、本当なのか嘘なのか。それを判断するのは人間であって、それができないとネットの情報に振り回される。
ウソ情報は多いし、本当で役に立つ情報も多いのがネットの良さ。正しさを判断するための客観的な基準があるわけじゃないので、自分なりの知識や価値観で判断する。それが楽しいのであって、ネットを使う醍醐味でもある。
自分なりに考えるのが楽しいし、自分なりに決めるのが楽しい、嘘情報もエンタメ要素として楽しめるようにならないと、ネットの情報に振り回され、一喜一憂したり、怒ったりしてしまう。
何が正しいかを判断する基準を探しても見つからない。自分自身が基準だから。