小学校の頃は給食で、常に飲み物は牛乳だった。紙パックに入った200mlの牛乳で、牛の絵が描かれていたのを覚えている。私の世代は、まさに普通の牛乳で、脂肪分3.6%ぐらいだったか、今でもスーパーで標準的な牛乳として売られているものと同じ。しかし、私の親の世代は、脱脂粉乳というものがあって、随分とマズいシロモノだったらしい。今で言えば、低脂肪とか無脂肪の牛乳と似たような味なのかもしれない。
牛乳は嫌いではなく、むしろ好きな方だったので、私は給食で牛乳が出てきても苦ではなかった。むしろ、程よく冷えているので、夏は特に美味しいと感じた。ただ、どんな時も牛乳というのは気になっていて、「何で献立の内容にかかわらず牛乳なのか、、、」と思ったことは3回や7回じゃない。小学校には6年間在籍するので、6年×365日=2,190日も時間があり、おそらく50回ぐらいは同じようなことを思ったんじゃないか。
パン食で牛乳は、まぁいい。しかし、ご飯なのに牛乳なのはやはりヘンな感じ。わかめご飯と牛乳。カレーと牛乳。高菜ご飯と牛乳。ひじきご飯と牛乳。ピラフと牛乳。万事がこんな感じだった。ナントカの一つ覚えという言葉があるが、まさにその典型じゃないか。
牛乳なしの給食がいいだろうと判断すると、今度は飲み物をカットした給食に変えてしまう。これもまた極端な判断だろう。牛乳を出さないとしても、何で飲みものそのものが無くなるのか。牛乳を飲むか、何も飲まないか。まさにDEAD OR ALIVEだ。
http://mainichi.jp/graph/2014/12/09/20141209k0000e040263000c/001.html(引用元) 牛乳をカットすると、飲み物が無くなっている。 |
牛乳そのものがダメなのではなく、「牛乳を出しておけばそれでいいだろう」という惰性的な考えがダメ。食事に合わせた飲み物がキチンとあるのだから、献立を構成するときに飲み物も判断の範囲に含めるべきだろう。
牛乳以外にも、りんごジュース、オレンジジュース、フルーツ牛乳などがあるし、アセロラドリンクやアロエドリンクなんてものもあるし、飲み物のバリエーションは多彩だ。ご飯食のときは、お茶はもちろん、水でもいいし、スポーツドリンクもいい。野菜ジュースもご飯食には会う。
牛乳は給食時の飲み物として選択肢としてあっていいけれども、毎日出すのではなく、選択肢の1つとして出すならば今後も給食で牛乳を出してもいい。「給食の時は牛乳」というロクな根拠もない判断で毎日のように牛乳を飲まされても、嫌がる人もいるだろうし、何より飽きてしまう。
単純に賛成か反対かではなく、飲み物の種類を増やすのがベストだと思う。