動画撮影で音声が小さくなったときの対処法。
動画を撮影するときは、映像と音声を同時に収録するものですが、カメラに付属しているマイクで音声を収録すると、ボリュームが小さくなり厄介に感じている人もいるのでは?
一眼カメラやビデオカメラ、スマホにはカメラだけでなくマイクもセットで装備されているので、動画を撮影するには便利です。しかし、映像はいいとしても、音声で満足できないときが多々あり、困っていたんです。映像を撮影することに関してはシッカリとしていても、マイクとなるとカメラの本体に穴がポチッと開いているだけのものもありますから、音声がどうしても貧弱になりやすいんです。
収録された音声が小さいと、編集作業の手間が増えて、動画を撮影し始めた頃は困っていました。
音が小さくなる。
カメラに付属しているマイクで音声を録ると、自分が想像しているよりも音声が小さくなります。チャンと音は取れているだろうと思っていても、編集でデータをPCに取り込むと、何だか音が小さい、、、。いつもこんな感じでした。
何とかできないかと思い、カメラを近づけてみたり、声を大きくしてみたりと、試行錯誤してみたのですが、どれも解決策としてはイマイチ。カメラを近づけると撮影される内容が変わってしまうし、無駄に声を大きくするのもイヤ。
だから、編集段階で、ボリュームを限界近くまで上げて、ゴマカしてきたんです。編集でそれなりには音声を引き上げられますから、何とか出来るといえばできる。
とはいえ、編集で対応できるとしても、毎回、音声のボリュームを引き上げる作業が発生し、カンタンな作業ではあるものの、やっぱり面倒に感じる。
解決法
じゃあ、どうやって解決するか。それは、音声だけを単独で収録するんです。カメラやスマホに付属しているマイクではなく、音声だけを収録できる装置を使います。
実例としては、テレビでよく使われている方法と同じです。タレントが服に小さいマイクを付けて、腰のあたりに何か装置を付けている。あれと同じような方法を用いればいいんです。
「でも、テレビで使うような道具なんて手に入らないんじゃないの?」と思うかもしれないが、実は身近な道具で同じことができるんですよ。
利点は3つ。
音声を別撮りするメリットは3つあります。
1.カメラ目線を減らせる。
カメラの場所にマイクがあると、どうしてもカメラ目線になってしまう。例えば、スマホに付属しているマイクを使うと、動画を撮影する時は、常にスマホのカメラを見つめていないといけないので、ずーっとカメラ目線で話すことになってしまう。
カメラ目線でずーっと話すなんて不自然でしょう? テレビを見れば、多くの人はカメラ目線で話しておらず、カメラ以外の人やモノ、景色などを見て話していますよね。
カメラとマイクが同じ位置にあると、どうしてもカメラの方を見て話す必要がある。そのため、何だか不自然な動画が出来上がるというわけ。
もし、音声を分離することができれば、カメラがある方向を見ずともよくなる。カメラを見つめなくても音はキチンと入るので、適度にカメラから目線を外しながら撮影できます。
2.音量が一定する。
音声を分離して収録すると、音量が安定するので、編集時にボリュームを上げる必要がなくなる。これは良かった。この点は音声別撮りの最大の利点と言ってもいい。
以前は、いつも編集時にボリュームをあげていたので、この作業がなくなったのはラク。音声の調整は単純な作業ですが、毎回それをするとなると、厄介なんですよ。
さらに、音声がシッカリと入るので、BGMに音声が負けてしまうことなく動画を編集できます。
3.カメラから離れて撮影できる。
3つ目のメリットは、カメラから離れて撮影できる点にあります。付属のマイクを使うと、どうしてもカメラに接近して撮影しないと音がチャンと入らないので、妙にドアップな画になってしまう。
かといって、程よく離れると、音が小さくなるし。あちらを立てればこちらが立たずのような状況になる。これがもどかしかった。
しかし、音声を分離すれば、望ましい位置まで離れて撮影できるし、音声もキチンと収録できる。まさに一石二鳥です。
使った道具の紹介
では、私が実際に使っている道具を紹介しましょう。
使っている道具は、スマホ、外部マイク、アプリ、この3つです。
古いスマホを再利用しよう。
スマホは、MOTOROLA PHOTON ISW11Mです。これはauから発売されていたスマートフォンで、2014年現在ではもう販売が終了しているのですが、随分と格安で販売されていた時期があるので、今でも持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2011年の秋冬モデルですから、もう3年も経つんですね。「3年前のスマホなんてもう使いものにならないんじゃないの?」と思ってしまうけれども、用途を探せばチャンと使い道があるんですね。
もちろん、スマホは上記のものでなくてもOK。すでに機種変更して使わなくなったスマホ、MNPで乗り換えて使わなくなった古いスマホなど、1台ぐらいは余っているスマホがあるんじゃないでしょうか。それを使えばいいんです。
もちろん、Androidスマホじゃなくて、iPhoneでもOKです。音声を録音できるアプリを使える端末ならば何でもイケまっせ。
更に言うと、スマホじゃなくてICレコーダーでも大丈夫だと思う。私はICレコーダーを使ったことはないけれども、音声を録音して、デジタルデータにできるものならば、音声の別撮り装置として利用できます。
スマホ用外部マイク。
使っているマイクは、【iPhone5/iPad/iPad mini対応】スタンドクリップ付ビジネスマイク です。
以前はスマホにマイク部分を直接挿して使っていたのですが、それでも音が思うように入らなかったので、付属の延長コードを使い、クリップで服にマイクを固定するようになりました。この方法だと音はバッチリと入ります。
iPhoneやiPad専用のマイクであるかのように思えますが、Androidスマホでも使えます。
【iPhone5/iPad/iPad mini対応】スタンドクリップ付ビジネスマイク
音声を録音するアプリ。
Android用の『PCM録音アプリ(無料)』というアプリを使っています。
このアプリは古いバージョンのOSであるAndroid2.3.4でも動くので、使い古したスマホにはオススメです。
使わなくなったスマホ、外部マイク、無料アプリ、音声を別撮りするために必要な費用は僅かです。
動画を撮影している方は、ぜひ音声の別撮りにもチャレンジしてみてください。
動画撮影で音声が小さくなったときの対処法。