2014年3月15日

「丸正餃子店」と「餃子の丸正」は違うの?


大阪人なら「丸正の餃子」と聞けば、「あぁ、あの餃子のことやねぇ、、」と反応するぐらい有名なお店。それが丸正の餃子。

そんな丸正なのだけれども、どうも似たようなお店が2つあったようで、私はずっと1つだけだと思っていたけれども、実際には似たお店が2つ存在する。




われこそ「丸正」ギョーザだ! 「丸正餃子店」が「餃子の丸正」を店名類似と提訴
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140228/waf14022813040013-n1.htm

軽くて食べやすい一口サイズのギョーザで人気を集める大阪府大東市の「丸正餃子店」が28日、よく似た店名で営業され利益を侵害されたとして、「餃子の丸正」を同府門真市などで経営する「株式会社丸正」に、表示の使用差し止めと6500万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。
 訴えによると、丸正餃子店は昭和44年から営業。試行錯誤を繰り返し、中身が透けるほど薄い皮を使うなど独自のギョーザを完成させた。昭和52年ごろからは1日数百人前が売り切れるほどで、テレビなどで取り上げられるようになった。
 同店は、株式会社丸正がよく似た名前のギョーザ店を展開し、関連店舗だと顧客に誤認させたため、平成20年ごろから「間違って食べた」「紛らわしい」などのクレームが増加した、としている。
 長谷川晶之社長は取材に「ギョーザ一筋で築いた『丸正』は、私の努力の結晶だ。お客さんにこれ以上迷惑を掛けたくない」と話した。株式会社丸正側は「昔から受け継いでいるギョーザを堂々と売るだけだ」とコメントした。


どちらのお店もウェブサイトがある。

テレビでお馴染ひと口手作り餃子 丸正餃子店【大阪本店】 MARUSYOUGYOUZA.COM
http://www.marusyougyouza.com/

丸正餃子「門真本店」のホームページです。通信販売も承ります
http://gyouza.co.jp/pc/


この2つのお店が名称が紛らわしいということで争っているのだけれども、私が知っている丸正は、前者の方。

丸正餃子店の餃子は、餃子のサイズが小さくて、ウェブサイトにもかかれている通りの一口サイズの大きさ。良く知られている王将の餃子と大きさを比べると、その1/2ぐらいのサイズで、初めて食べた人はその小ささに「えっ?」と思うはず。

1人前で270円なので、あの小ささ、そして王将の餃子との比較を考えると、ちょっと値段は高いと感じる。

前に食べたのはいつだったか、10年ぐらい前なんじゃないかと思うほど食べてない。すぐにお店には行けるのだけれども、いつでも食べれると思っているからか、最近はサッパリ。


お店の名前が紛らわしいとのことだけれども、「餃子の丸正」という名称は両店とも使っている。http://www.marusyougyouza.com/ のページの右サイドバーに店舗のご紹介という項目があるが、ここに餃子の丸正の店舗写真が掲載されている。

一方、http://gyouza.co.jp/pc/ のページには、トップページの上部にデカデカと餃子の丸正というロゴが見える。

つまり、「餃子の丸正」という名称はどちらも使っていて、この状態で「間違わないでください。あっちはニセモノです」と言われても、お客サンは間違うだろう。


とはいえ、私が知っているのは丸正餃子店であり、門真にある丸正の餃子は食べたことがないし、お店にも行ったことがない。だから、私にとって丸正の餃子は昔も今も1つだけ。

餃子好きな人ならば、アチラコチラの餃子を食べているだろうから、丸正の餃子も、両方のお店に行っているかもしれない。そういう人ならば、「店の名前がソックリだねぇ、、」と気づくだろうけれども、そうではない人ならば、どちらかのお店しか知らない可能性もある。

大東市と門真市は距離も近くて、自転車で移動しても、20分から30分程度で移動できるほど。だから、「同じ会社が経営しているんだろう」と思う人が出てきてもおかしくない。

さらには、門真市の丸正は、大東市の住道南商店が発祥のようで、大東市が拠点である丸正餃子店とこの点でも混同しやすい。


『ミニサイズの餃子は大東市の丸正餃子店』だと覚えておけば、どちらかで間違うこともないんじゃないだろうか。

食べる側の気持ちとしては、「おいしければドッチでもいいんじゃないの?」と思うところだけれども、商標や名称というのは商売では大事だから、争うのも仕方のないことなのかもしれない。