2014年3月25日
卒業生が残した放置自転車を活用する方法。
卒業生がそのまま… 放置自転車あふれるキャンパス:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASFCS02BJFCRPLZB00L.html
自転車で通学する学生もたくさんいらっしゃるようで、広い駐輪場が設けられている大学も多い。私が大学生の頃は、大学2年までは自転車で通学できる距離だったので自転車を使い、3年と4年の頃はキャンパスが変わったので、電車で通学していた。
確かに自転車で通学する人は多くて、駐輪場も大きかったが、卒業生が自転車を残していくという話は最近になって知った。まだまだ乗れる自転車なのになぜ放置するのかと考えてみると、おそらく卒業して引っ越しする人が「持っていくのが手間だから、置いておこう」と考えて、そのまま大学に自転車を残しておくのかもしれない。
自転車通学には手続きが不要で、特に登録もなく駐輪場に自転車を置いているだろうから、すぐに所有者を確認することができないので対応に苦慮しているのかもしれない。自転車通学を登録制にして、所有者を登録してステッカーの貼付をすれば、少しは放置自転車が減るかもしれない。
どうしても放置自転車を減らせないならば、所有者に返すのではなく大学で活用すればいい。
例えば、レンタル自転車として活用する方法がある。3時間300円ぐらいで貸し出して、自転車の維持費をレンタルサービスの収益から賄うようにする。
同志社大学は京都の中心にある大学なので、学生だけでなく、観光客のための自転車として利用できる。二条城や京都御所など、京都市内にアクセスするには申し分ない場所なので、レンタルサイクルを用意すれば利用者も多いはず。
京都大学でも放置自転車に悩んでいるようだが、こちらはレンタルサイクルとして利用する方法もあるが、さらに学内を移動できる自転車として使うのもいい。京都大学はキャンパスが広いので、自転車がないと教室間の移動が大変。そこで、放置自転車を大学所有の自転車にして、学内で自由に乗れる自転車として再利用すればいい。
学内に自転車を駐輪するエリアを何箇所か作り、駐輪エリアで自転車を乗り捨てして使えるようにすれば便利だろう。電車で通学する人は自転車がないので、学内で自由に乗れる自転車があれば移動がラクになる。
自転車の所有権については、卒業日以後に残っている自転車は所有権を放棄するルールにしたらいい。卒業した人の自転車を大学が保管する必要はないので、卒業日以後1ヶ月以内に引き取らないと所有権を大学に移転するようにすれば、放置自転車を大学が再利用できるだろう。
あとは、自転車を塗装して、大学のデザインに変えてしまうのもいい。大学ごとにカラーやロゴがあるだろうから、自転車をリフォームして、大学専用の自転車にリフレッシュすれば、大学を宣伝する自転車にもなる。例えば、同志社大学ならば、紫色で3つの逆三角マークだから、自転車のフレームを紫色に塗装して、さらにロゴをどこかに表示すれば同志社大学専用の自転車に変わる。
大学のデザインの自転車が学内や学外を走るのだから、走る宣伝自転車だ。レンタルサイクルならば、維持費を稼ぎながら宣伝もできるので一石二鳥になる。
ただの放置自転車だと考えると困りモノだけれども、再利用する方法を考えれば、まだ乗れる自転車なのだから、便利な使い道もある。要するに、ものは考えようということ。