2014年4月21日

ビックカメラ 月額2,830円のスマホセットはイケてる?



 イオンのスマホセット 月額2,980円が登場して、ビックカメラでも似たようなものを発売したようです。

 ビックカメラ、月額2830円からの「BIC SIM+SIMフリー端末セット」を1000セット限定販売 - ITmedia Mobile ビックカメラ、月額2830円からの「BIC SIM+SIMフリー端末セット」を1000セット限定販売 - ITmedia Mobile

 BICの通信用SIMとcoviaというブランドのSIMフリースマホを組み合わせたセットを限定で1,000セット販売しています。販売店はビックカメラとコジマが2店舗なので、全国で約40店舗の販売網ということになる。



 40店舗で1,000セットなので、1店舗あたり25セットが販売目標数ということになる。ビックカメラに行ったことがある人ならば知っているはずだけれども、広い売り場で、スマホの展示ブースも広い。そのお店で、1店舗あたり25セットとなると、イオンと同様に供給量は少なくして様子を見ていると考えられます。

 イオンの2,980円セットについても以前、ブログで書いたけれども、イオンの販売ネットワークを使うのに8,000セットしか用意しなかった。イオンの規模ならば、一桁多い80,000セットを販売しても不思議ではないぐらいですが、8,000台に絞ることでどれぐらいの需要があるかを探ったのでしょう。

 coviaという初めて聞いたメーカーのスマホと格安MVNO回線をセットにしたものですが、どういう人が購入するのか興味があります。スマホに詳しくない人ならば、auやdocomoなど大手のキャリアと契約する人が多いでしょうし、スマホに詳しい人ならば、iPhoneやGalaxyシリーズなど実績のあるスマホを選択するはず。

 もし売れるとの自信があるならば、数万台規模で販売するはずですから、1,000台とか8,000台というのはあくまで需要調査のためのお試し販売と考えるのが妥当だと思います。

 端末が欲しいならば、ヤフオクでスマホの新品白ロムが出品されているし、ケータイ会社でMNP契約すればスマホをお得に使えるので、あえて小売店のセット販売品を選択するというのもあまりなさそうです。

 テレビやネットでは、「ものすごい人気で、、」、「手に入りにくい状況で、、」と伝えていますが、1,000台や8,000台に供給を絞れば不足感を演出することは可能です。本当に人気ならば、一桁多いぐらいの供給数になっているはずですから、販売店のネットワークと供給数のアンバランスさを考えると、すごい人気という評価はまだ早い気がします。

 この手の商品は、何でもいいからセットにすればいいというものではなくて、お得な回線と魅力的な端末が組み合わさる必要があります。例えば、LTE対応のNexus7と回線のセットはそれなりに人気が出ているはずです。端末に魅力があるし、1GBで月額1,000円の回線がセットになっていれば、これは購入する人はいると思います。

 イオンのセットでは端末はNexus4でしたし、ビックカメラのセットではcovia製の端末ですから、端末の魅力はイマイチです。

 2014年4月時点で、MVNO回線は充実してきたので、あとは端末が手に入りやすくなるかどうかがキモです。