量が少ない大阪市の給食、増量へ 「おかわり自由に」橋下市長が検討http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140518/waf14051817330013-n1.htm
大阪市が4月から本格導入した中学校給食に対し「量が少ない」との声が相次いでいるとして、日本維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は18日、「おかわりを自由にしようと今検討をしている」と述べ、維新共同代表の橋下徹大阪市長が給食の増量を検討していることを明らかにした。堺市内の会合で語った。
松井氏は会合の中で、「保護者から『子供がおかわりできないと文句を言っている。米を多くしてくれ』と言われ、さっそく市長と話した」と発言した。
大阪の公立中学校での給食率は全国ワーストだったと気づいたのは、2014年の4月から給食が導入されたのを機に調べたときで、大阪がダントツで低い実施率だったことに驚いた。
表番号5の『都道府県別学校給食実施状況(公立中学校数)』を見ると、大阪府の公立中学校での給食実施率は17.8%で、全国ワーストになっている。他の都道府県では、実施率100%に達している都道府県も10ほどあり、90%台になると多くの都道府県が該当する。
私が中学生だった頃、「小学校までは給食があったけれども、中学校からは弁当」これが当たり前だと思っていた。中学1年から卒業まで、ずっとお弁当だった。たまに学校に行く途中でパンを買って持って行ったり、お昼の時間におにぎりやざるそばを買いに行ったりしたのを覚えている。
なぜか紙パック入りの飲み物だけがOKで、缶や瓶に入った飲み物はダメだった。今だったら、ペットボトルが主流だけれども、15年ぐらい前は500mlの紙パック入りの飲料が主流だった。いつも弁当だとさすがに飽きてくるので、たまにパンに変えると美味しいので、2週間に1回ぐらいは弁当以外のものを食べていた。
確か、土曜日になると午前中で授業は終わる(隔週で週休2日だった)ので、その日は学校の外にある弁当屋まで歩いて弁当を買いに行くこともあった。冷たい持参の弁当じゃなくて、温かい出来立ての弁当を食べられるので、大した弁当じゃなくても美味しかった。ご飯から湯気が立っているだけでも美味しそうに思えるのだから、持ってきた弁当のあの冷たいご飯とは比べ物にならない。
大阪以外の都道府県では、中学校の給食は普通のことらしい。上で紹介したデータは平成22年度のデータだから古いけれども、平成26年の3月頃までは知らなかった。中学校からは弁当が当たり前と思っていて、それが当たり前じゃなかったと知って、「えぇ〜!? そうなの?」という感じ。
大阪府の学校が運営しているウェブサイトやブログで、給食の様子が紹介されていて、それを見ると、給食の中身が写真で紹介されている。生徒からは量が少ないとクレームが来ているようだけれども、写真を見る限りでは確かにボリュームは少ないと思う。中学生だと、食べ盛りだから、大人しい給食では物足りず、大盛り、ドカ盛り、メガ盛りなど、もっと量を追求するような食事の方が好まれる。
給食にもいくつが種類があって、オカズやご飯を給食室まで取りに行って、それを教室に持ち帰り、器に取り分けるスタイルがまず1つ。他にも、仕出し弁当のような1人ごとにパッケージ化されたものを学校に送ってもらい、それを教室に運んで、それぞれで食べるというスタイルもある。給食というと、前者のタイプがよく知られているが、後者の弁当タイプも中にはあるので、弁当だとオカワリがしにくいので、お腹は減るだろう。
「足りないならば、自宅からパンを持ってくるとか、弁当を持ってくればいいんじゃないの?」と思うところだけれども、どうもそれはダメらしい。衛生上の理由らしいけれども、給食が始まるまでは弁当を持ってきていたのだから、いまさら衛生上どうのこうのと言われても腑に落ちない。
学校の給食弁当に追加して、自宅からミニ弁当でも持ってくれば、満腹感も得られるはずだし、間食のためのパンを持ち込むというのもいい。他にも、集める給食費をアップして、弁当の量を1.5倍にしてもらうのも一案だと思う。
食べ物の持ち込みをOKにするか、生徒側が支払う給食費をアップさせて給食の量を増やすか。この2つの方法が妥当な解決策だろう。学校に納入する弁当だから、発注量も多くなるので、1日あたり50円/人から100円/人ぐらいアップするぐらいで内容を1.5倍にすることも可能かもしれない。