2014年5月24日
ウェアラブルデバイスとしての時計は普及するのか。ケータイで時間を確認する人たち。
近頃は腕時計をつけない人が増えた。おもむろにケータイをポケットから取り出し、時間を確認する。こういう人が多い。腕時計だと手首に常に装着していないといけないし、ものによっては重いし、手首に物を付けるのがイヤだと感じる人もいるはず。そういう人にとっては、腕時計よりもケータイで時間を確認する方がいいのかもしれない。
私はケータイよりも腕時計で時間を確認するタイプだけれども、ケータイ、2014年の今ではスマホが主流になり、以前よりももっと腕時計を使わない人が増えた気がする。
スマホを求める人には十分に行き渡った感がある状況で、近頃はウェアラブルデバイスという分野が盛り上がっていて、Google Glassや腕時計タイプの通信機器、他には歩数や脈拍、消費カロリーなどの健康データを管理するリストバンド、さらにはコンタクトレンズ型のデバイスも登場して、スマホ以外の通信機器を作る会社が増えてきた。
他のものよりも手首に付けるデバイスが有力視されているようだけれども、腕時計を使わない人が増えている状況で、時計型のウェアラブルデバイスが普及するのはなかなかシンドイだろう。
やっと腕時計から開放されたと思ったら、何だか手首に付ける道具が作られて、また手首に何かを付けるようにオススメされる。メールをチェックしたいならばスマホを見ればいいし、電話をしたいならばこれもまたスマホを使えばいい。あえてよく分からないデジタル時計のようなものを使わずとも、スマホ1台に集約してしまえば手間がかからなくていい。
健康管理のリストバンドも、普段から歩数や脈拍、消費カロリーを気にしている人はいるかもしれないが、常に測定したいというほどでもないのではないか。お風呂に入る前や入った後に体重を測ったり、スポーツクラブやジムに行った時に血圧を測り、消費カロリーはおおよそで計算する。それぐらいの大雑把さで十分だと思っている人も多いはず。
腕時計を使わないタイプ、健康データを熱心には集めないタイプ、そういう人達に腕時計型のデバイスを使わせるのは困難だろう。使いたい、欲しいという大きな動機を与えないと普及しにくい。
メガネタイプのデバイスも腕時計タイプと同様の状況になっている。普段からメガネをかけない人はメガネタイプのデバイスを使いたくはないはず。目が悪いわけでもないのになぜメガネをかけないといけないのか。
メガネと同様に、コンタクトレンズ型のデバイスも同じ壁に突き当たる。メガネよりもコンタクトレンズの方が利用者の抵抗感は大きいんじゃないか。耳にひっかけるだけで済むのがメガネだけれども、コンタクトレンズだと目玉の上に重ねる必要があるので、目が悪くない人はなおさら敬遠するだろう。
そもそも通信デバイスはウェアラブルでないといけないのか。ここから考えないといけないんじゃないか。