2014年6月4日

PSPの生産がやっと終わる。PS Vitaとのカニバリズム。



ついにPSPが出荷完了、10年の歴史に幕
http://buzzap.jp/news/20140603-psp-end/


 ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレスリリースによると、日本国内向けのPSPの出荷が2014年6月に完了するそうです。

 PSP出荷完了に伴い、ソニーの公式通販サイト「ソニーストア(Sony Store)」では2014年6月3日(火)13時から「2014夏のおねだり大作戦!PlayStation Vita乗換キャンペーン」を実施。

 PSPを下取りに出すとPS Vitaが最大3000円引き、学生の場合は最大4000円引きで購入できるお買い物券がもらえる下取り企画や、学生向けにPS Vitaのおねだりメッセージを簡単に送ることが出来るサービスも用意するとのこと。

 なお、PSPは日本で2004年12月12日に発売。発売から約10年を経て、その役目を後継機であるPS Vitaに引継ぐとしています。


2012年の8月に以前のプログで、PSPとPS Vitaの位置づけについて書いた(Xperiaシリーズの整理整頓。 auのWE ARE! auでiPhoneキャンペーン)ことがある。ブログといってもこのブログじゃなくて、以前使っていたamebaブログでの記事。

今が2014年の6月だから、もう2年ほど前の内容だけれども、その記事では、PSPがまだ販売されているためにPS Vitaが普及しないという感じの内容を書いていた。他にもXPERIAシリーズがゴチャゴチャしているとか、どの端末を使ったらいいか、その辺についても書いていた。あとは、auのキャンペーンが販売店側で効果が吸収されてしまっていて、購入者に還元されていないんじゃないかという類のことも書いていた。

PS Vitaが登場した2011年の末頃から、現行のPSPを置き換えるのだろうと思っていたけれども、すぐにはPSPの販売が終了せず、随分と長い間、両方が併売されてきた。早くPSPのユーザーをPS Vitaで吸収してしまえばいいのにと思っていたけれども、2014年の6月でやっと生産が終了する。




PS Vitaが登場した頃は、価格は確か29,800円ぐらいだったが、2014年6月時点では値下げもあって、19,800円で販売されている。価格だけを見れば、お手頃なゲーム機になった用に思えるけれども、小学生がPS Vitaを使っている場面を見たことがないのが気になる。

任天堂の3DSを使っている小学生はたくさん見かけるけれども、PS Vitaを使っている小学生はまず見ない。小学生から支持されているかどうか。これが任天堂とソニーの違いの1つ。

ソニーのゲームは大人向けな感じで、ゲーム機もそうだけれども、ソフトも小学生が遊ぶ感じのものは少ない。ゲーム機としての性能は高いのだろうけれども、身近で親しみが湧くゲーム機じゃない。

任天堂は昔から小学生を主要顧客にしていて、ファミコンやゲームボーイ、スーパーファミコンなどは多くの小学生が持っていた。ゲームの話になれば、まず左記の3機種で遊べるゲームが話題になるし、新しいソフトもこの3機種から発売され続けた。小学生とその親を巻き込んでゲームを供給するのが上手いのが任天堂で、小学生に人気の妖怪ウォッチも3DSで遊べるので、あの会社は常に小学生に受け入れられるかどうかを意識しているように思う。


PSPの下取りを行ってPS Vitaへの買い替えを促進するみたいだけれども、PS Vitaを発売した段階でなぜやらなかったのかが不思議。買い替えを促進しつつ、PSPの生産規模を縮小していく。そうすれば、もっと早く切り替えを終えられたかもしれない。

とはいえ、PSPのような製品は、事前にある程度の数量を発注し、契約でその発注内容を決めているので、後から発注量を減らしてしまうと、契約上の何らかのペナルティがあったのかもしれない。そのため、予定していた生産を終えるまでは作り続けたという可能性もある。

PSPとPS Vitaの二本立てをヤメて、やっとPS Vitaに一本化されたのは、ちょっと遅いけれども良い流れ。