2014年6月26日

auの新料金プラン 『カケホとデジラ』 キャンペーンが意外とオトク。




docomoが音声定額をメインとする新料金プランを4月に発表し、その後にSoftBankがスマ放題で追いかけ、最後にKDDIが2014年6月25日に『カケホとデジラ』という新料金プランを発表してきた。

これで、ケータイ3社はすべて音声定額プランを用意したことになる。音声定額メニューは月額2,200円もしくは2,700円で、どこも同じ。一方、データメニューでは若干ながらの違いがあり、auの新料金プランの方が選択幅が広くなっている。

auの新料金「カケホとデジラ」音声通話定額と一人ひとりに合った選べる6つのデータ定額サービス | 2014年 | KDDI株式会社auの新料金「カケホとデジラ」音声通話定額と一人ひとりに合った選べる6つのデータ定額サービス | 2014年 | KDDI株式会社


docomoどの比較では、音声定額については同じだけれども、auのプランはデータメニューについては細かく選択できるのが特徴。詳細は上記のサイトで確認できる。




docomoの旧プランは8月末まで。auの旧プランは2015年2月まで。

新料金プランが開始されると、旧プランは廃止される方向なのだけれども、docomoの場合は、2014年8月末までは旧プランを選択できるようになっている。一方、auの場合は、docomoよりも期間は長く、2015年の2月まで旧プランを選択することが可能。この点については、LTEプランのページに赤文字で書いていたはずだけれども、2014年6月26日の段階では旧プランを利用できる期間についての記述が消えている。

あえて2015年の2月までに設定したところがミソで、年度末の3月まで対象に入れればキリがいいはずだけれども、あえて2月で寸止めしたところに意図を感じる。3月は年度末で、ケータイを契約する人が最も多くなる時期で、その段階で契約する人には新しい料金プランで契約してもらいたいという考えなのかもしれない。もし、旧プランで契約することを希望するならば、2015年の2月末までに契約を終えておくのが良い。

ほとんど通話しない人で、auのスマホを欲しいと思う人は、2015年2月までに契約しておくことをオススメする。



LTEプランから電話カケ放題プランの切り替えで解除料は必要か。

auの契約は、「誰でも割」オプションの部分に2年契約の効果が付随しているので、この誰でも割を廃止しない限り、契約期間は継続する。

そのため、旧プランのLTEプランから新プランの電話カケ放題プランに切り替えた(逆パターンもアリ)としても、誰でも割を廃止しないならば、そのまま契約期間は継続する。

よって、新旧のプランを切り替えても解除料は必要ない。

ただ、旧プランから新プランへの移行はできるとしても、新プランから旧プランへの切り替えができるかどうかは不明。




電話カケ放題プランのみで契約できる?

上記ウェブサイトでは、4G LTEスマートフォン向けの場合は、「電話カケ放題プラン+データ定額」の組み合わせでしか契約できないように書かれている。そのため、「電話カケ放題プランのみで4G スマホを契約できないんじゃないか?」と思ってしまう。

docomoの場合は、スマホでもiモードケータイでも、カケ・ホーダイプランのみの契約が可能になっている。そのため、料金プランの選択肢を多くする傾向があるKDDIならば、おそらくスマホであっても電話カケ放題のみの選択が可能になるのではないかと思う。実際に電話カケ放題プランが開始されるのは8月13日なので、それまでにFAQなどのページで説明されると思う。

ただし、2014年6月26日の段階では、この点については不明。

(2014年6月28日 追記)

【電話カケ放題プラン】データ定額なしで加… │ au Q&Aプラス【電話カケ放題プラン】データ定額なしで加… │ au Q&Aプラス

上記サイトで説明されている通り、4Gスマホの場合は音声定額のみのプランは無し。ちなみに、docomoの場合は、スマホであっても、カケ・ホーダイプランのみを選択できる。この点ではdocomoの方が選択肢が多いのでお得に感じる。



スマホでデータプランは可能?

(2014年8月6日 追記)
docomoの場合、スマホであってもデータプランを選択でき、音声通話無しで契約が可能になっている。一方、auの場合は、データ定額のみの契約はできず、音声+データ定額の組み合わせが必須となる。

【電話カケ放題プラン】データ定額だけの申… │ au Q&Aプラス【電話カケ放題プラン】データ定額だけの申… │ au Q&Aプラス

となると、docomoの方が良い選択肢を提示しているかのように思えるが、新料金プランのデータプランには謎の基本料金(月額1,700円 or 月額1,200円)が必要で、この点がイマイチな部分なので、auよりもdocomoの方が有利とは判断し難い。

データ定額のみを利用したいならば、例えばauのiPadを契約して LTEフラット for Tab プランを利用すればいい。スマホでもデータ専用のプランを選びたいという気持ちも分かるけれども、無いものは仕方がない。

もし、スマホでデータ定額のみを選択できるようにすると、docomoやSoftBankモバイルのようにヘンな基本料金が設けられる可能性があるので、音声+データ定額のセットのみに限定している方が望ましい。





auのデータプランは旧プランのまま?

docomoではデータプランにも基本料金(1,700円/月 or 1,200円/月)が設定され、データ回線にも専用のプランが用意されている。一方、auはデータプランについては記載がない。4G LTEスマホとauケータイについては新料金プラン表で説明されているけれども、タブレットやルーターについては書かれていないので、この点が疑問となる。

おそらく、データプランは現状を維持するのではないかと思う。もし、データプランについても新料金プランを適用するならば、一緒に公表されているはず。しかし、実際には、スマホとauケータイのみが新料金プランを適用されるようなので、タブレットやルーターについての料金はそのままなのかもしれない。

SoftBankもスマ放題を7月1日から実施するので、タブレットについて調べてみたら、こちらはdocomoと同じ月額1,700円の基本料金が必要になっている。


新料金サービス「スマ放題」、7月1日より提供開始 | 企業・IR | ソフトバンク新料金サービス「スマ放題」、7月1日より提供開始 | 企業・IR | ソフトバンク

docomoとSoftBankは同じ内容だけれども、auのデータプランはどうなるのか。他の2社が同じなので、auも追随するのか。『WiMAX 2+ フラット for DATA』や『LTEフラット for Tab』のページを見ても、新料金プランのことについては何も書かれていない。

データプランにも新料金プランを適用してもいいと思うのだけれども、月額1,700円だとか1,200円の基本料金には何だかモヤっとしている。何のメリットもない基本料金なのに、なぜか必要になるという謎仕様。

どうしても基本料金を設定するならば、データプランに対しては、パケット枠を500MBなり1GBなり増量するのが妥当。つまり、基本料金に対して意味を持たせてユーザーを納得させるといいんじゃないか。通信枠の増量ならば簡単にできるし、顧客の満足度もアップするだろう。

スマホとauケータイは新料金プラン。タブレットとルーターは現行プランを継続。このようにすれば、auのルーターやiPadはもっと売れると思う。謎の基本料金を無しにするだけで、印象が随分と変わるはず。


(2014年6月28日 追記)

【電話カケ放題プラン】タブレットの月額料… │ au Q&Aプラス【電話カケ放題プラン】タブレットの月額料… │ au Q&Aプラス

Q & A ページにタブレットについても書かれているが、「LTEフラット for Tab等の料金プランでご検討ください」と書かれているので、おそらく旧プランを続行する可能性が高そうだ。

そうなると、他の2社のような意味不明なデータプラン基本料金がauには無いので、iPadなどのタブレットを契約するならばauを選択する方がお得だろう。もちろん、データ通信枠も従来通り7GB枠まで使える。


(2014年8月6日 追記)

http://www.au.kddi.com/mobile/charge/pr/
上記ウェブサイトより引用
2014年12月から始まるタブレット向けのサービスが案内されているが、スマホとタブレットでデータ枠をシェアするサービスのようで、タブレット向けの新料金プランが設けられるという案内ではない。

2014年8月の段階でも、タブレットやルーターには新料金プランを用意しないようなので、iPadを購入する予定の人はau版のiPadを選ぶのが賢明。

タブレットやルーターに新料金プランを用意しないのはむしろ当然であって、音声通話ができない端末に新料金プランを用意しても仕方がない。KDDIがデータ端末に新料金プランを用意しないのは正しい判断であって、強引にデータプランを用意したdocomoとSoftBankモバイルの方がオカシイ。




5つのキャンペーンが意外とお得。

7月から音声定額プランを先取り体験! auの新料金「カケホとデジラ」提供開始に伴うキャンペーンについて | 2014年 | KDDI株式会社7月から音声定額プランを先取り体験! auの新料金「カケホとデジラ」提供開始に伴うキャンペーンについて | 2014年 | KDDI株式会社

早く新料金プランに移行したユーザーにキャンペーンを開始するようで、このキャンペーンがなかなかの内容で、おそらく盲点になっている可能性があるので紹介する。


結論から言うと
1,新プランと旧プランの組み合わせができる。
2、キャンペーンを重複適用できるんじゃないか。
上記2点が焦点になる。


7月から音声定額プランを先取り体験! auの新料金「カケホとデジラ」提供開始に伴うキャンペーンについて | 2014年 | KDDI株式会社7月から音声定額プランを先取り体験! auの新料金「カケホとデジラ」提供開始に伴うキャンペーンについて | 2014年 | KDDI株式会社


キャンペーンは下記の5つ。

1. 電話カケ放題プラン先行キャンペーン
2. auからのデータギフトキャンペーン
3. iPhoneデータ増量キャンペーン
4. 電話カケ放題プランスタートキャンペーン
5. 総額1億円!「カケホとデジラ」エントリーキャンペーン


注目するのは、1と4のキャンペーン。

まず1のキャンペーンから。

電話カケ放題プラン先行キャンペーンを利用すると、新プランの電話カケ放題と旧プランのLTEフラットを組み合わせることができる。本来ならば、新プランの場合は、電話カケ放題とデータ定額メニューを組み合わせないといけないけれども、このキャンペーンを利用すると、音声契約は定額で、データは7GB枠のLTEフラットを選択できる。

新料金プランでは、データメニューが割高になっているので、割安なLTEフラットを選択できるのはお得。

「電話カケ放題プラン」提供開始後も継続してご利用いただけます。と注意事項で書かれているので、「電話カケ放題+LTEフラット」は契約期間が満了するまで続けられるので、キャンペーンが終われば強制的にパケットプランが新プランに変更されたりはしない。

データ定額メニューを作らずに、単純に「電話カケ放題+LTEフラット」の組み合わせだけを用意してもよかったんじゃないかと思うが、これは後の祭り。



次に、4のキャンペーン。
 2014年6月26日から2014年6月30日までに、新規契約でLTEスマートフォンをご購入いただき、2014年7月31日までに「電話カケ放題プラン (CP)」にお申し込みいただいたお客さまを対象に、WALLET チャージとして3,000円をプレゼントします。
とウェブサイトには書かれている。まず、キャンペーンの対象期間がわずか5日間しかないのが注意点。6月26日から6月30日までに4G LTEスマホを新規契約しないといけないので、6月にMNPや新規契約する予定のある人はこの期間に契約すると、au Walletが3,000円分プレゼントされる。

このエントリーを書いているのが、6月の26日なので、すでにキャンペーン期間の1日目になっている。もし、今月、ケータイが更新月になる人で、auに乗り換える人がいたら、このキャンペーンを利用することをオススメする。あと、新規契約時に、au Walletへの申し込みも忘れずに。


さて、ここからが話の本題。

キャンペーン1とキャンペーン4の条件は重なっており、おそらく重複適用が可能ではないかと思う。

つまり、6月26日から6月30日までに4G LTEスマホを「電話カケ放題+LTEフラット」の組み合わせで契約しつつ、au Walletにも申しこめば、キャンペーンをダブルで利用できるのではないかと思う。


今月、6月にauのスマホを契約する予定の人は、2014年6月26日から6月30日までに契約をするとお得なので、忘れずにケータイショップに行こう。



新料金プランが開始された後のキャンペーンはどうなる?

新料金プランになって、毎月の料金がアップする人もいるだろうけれども、新プランが標準になったら、また何らかのキャンペーンはあるはず。今までも、基本料金無料というキャンペーンはあったので、さすがに月額2,200円とか2,700円を無料にするのは無理だろうけれども、基本料金半額キャンペーンならば十分に可能性があると思う。1,100円/月、1,350円/月で通話し放題ならば十分に魅力があるし、データ通信については実質的に値上げしたので、通信会社もキャンペーン費用を吸収することは十分に可能なはず。

あとは、パケット増量キャンペーンもあり得る。今でも色々とボーナスパケットの類があるけれども、例えばデータ定額5以上のプランに申しこめば、毎月1GBのボーナス通信枠を設けるなど、料金を割り引くのは渋っても、通信枠を広げるのは容易だろう。

5GBの枠が6GBに増量されても、通信会社の限界費用は僅かなので、料金割引ではなくパケット増量のキャンペーンは今後も積極的に展開される可能性が高い。




新料金プランについての余談

新料金プランでは音声定額が標準になり、月額2,200円 or 2,700円のプランが必須になったが、他の選択肢もあるにはある。

例えば、docomoの場合。FOMAのプランは現行プランも続行していくので、カケ・ホーダイプランからiモードケータイ用のプランに変更するのもアリ。

契約事務手数料は3,000円必要だけれども、FOMA端末をdocomoショップに持ち込んで、タイプシンプルバリューにプランを変更すれば、月額料金は800円ぐらいになるはず。

つまり、スマホはWi-Fiで利用するか、もしくはMVNOのSIMを入れて使う。一方、音声回線は、カケ・ホーダイからFOMAのバリュープランに変更して利用する(ただし、FOMA端末が必要)。つまり、音声用のFOMAケータイとスマホ(Wi-Fiオンリー or MVNOのSIMで利用)の2台持ちにするということ。

この方法ならば、あまり通話しないけれども、ネットはガッツリ使いたい人もピッタリな構成になるだろう。