2014年6月14日

XPERIAの複線化が激しい。3機種に集約すれば分かりやすい。




スマホと言えば、iPhone、GALAXY、XPERIAのいずれか3機種を使っている人が多い。中には、その他のスマホを使っている人もいるかもしれないけれども、左記の3機種ですでに雌雄が決した感じがあり、これからスマホを使うならば代表的な3機種から選ぶのが無難。

その3つのうちの1つであるXPERIAも人気があるスマホなのだけれども、雨後の筍のごとく新機種を発売するのが特徴で、もはや1ヶ月に1台はXPERIAの新機種が発表されると言っても過言ではないほど。2010年に登場したXPERIAが日本でのXPERIAの原型になっていて(海外ではもっと早い段階で端末が販売されていた)、2010年は1機種だけが販売されたけれども、翌年の2011年にはXPERIA arc にPLAY、そしてacroやrayも販売され、この時からすでにラインナップが複線化する徴候があった。



2012年以降はさらに種類が増え続け、2014年6時点では、一体何機種のXPERIAがあるのかを数えるのもイヤになるほど。グローバル版、日本版、さらに同じ機種でも通信キャリアごとにカスタマイズがなされて種類が増える。

XPERIAだけではないけれども、スマホの部品は汎用化されていて、ディスプレイ、CPU、メモリー、カメラ、センサーなどの汎用部品を複数の端末で共用できる。そのため、1機種だけを作るよりも、汎用部品を大量に作り、ドンドンとラインナップを増やし、数打てば当たる感覚でスマホを売る方が商売としては都合が良いのかもしれない。特にその傾向が顕著なのがXPERIA。

ここまで機種の種類が増えてくると、どのXPERIAを使えばいいのか迷ってしまう。もちろん最新機種を選べばそれでいいのかもしれないけれども、他の選択肢が大量に残されていると、「自分の選択はこれで良かったのか?」というヘンな後悔の気持ちを抱いて、自分が使っているスマホに気持ちを注げない人もいるんじゃないか。

XPERIA Zがヒットして、ようやくアタリを見つけることができたので、2014年時点では、スマホもタブレットもXPERIA Zのデザインをベースにして設計されている。しかし、アタリを見つけたにもかかわらず、未だにラインナップの複線化は止まっておらず、ジャンジャンと新機種を発表しているのが現状。

もうそろそろ、ラインナップの集約をしても良い頃だと思う。

大きく、3つのシリーズに分けて、XPERIA Zシリーズ、XPERIA Fシリーズ、XPERIA Uシリーズ、この3つで機種を作っていけばいいのではないか。

XPERIA Zシリーズは、いわゆるフラッグシップモデルで、他社のスマホと競合する機種。

XPERIA Fシリーズは、XPERIA ray - XPERIA SX - XPERIA Zif の流れを受けたモデルで、コンパクトタイプのXPERIA。最近はとにかくディスプレイを大型化する傾向があって、「デカければ使いやすい」と考える人もいるので、メーカーもデカいスマホを作りがち。そのため、小型でコンパクトなスマホの供給量が減っていくので、XPERIA Fシリーズのようなコンパクトタイプのスマホは根強い需要があると思う。

XPERIA Uシリーズは、7インチクラスの端末で、スマホとタブレットの中間のような機種。7インチサイズの市場は、タブレット側からアプローチするか、それともスマホ側からアプローチするかで悩むところ。多くのメーカーは、タブレット側から7インチ市場にアプローチしているので、7インチタブレットの方が需要があるのかもしれない。

Xperia Z Ultraはスマホ側から7インチ市場にアプローチする製品だけれども、何だか微妙。あのデカい端末を耳に近づけるとなると不格好だし、あれぐらい大きくなるともうスマホとは言いにくい。

7インチサイズの中途半端さがどれほど受け入れられているのかは分からないけれども、iPad miniやNEXUS 7が売れているとなれば、需要はあるのかもしれない。とはいえ、やっぱりあの中途半端さは個人的には使いにくいと感じる。

XPERIA ZシリーズとXPERIA Tabletシリーズで7インチへの需要を受けて、7インチ端末を見捨てるのもアリ。とはいえ、7インチタブレットが妙に盛り上がっているのを知っていると、経営的には見捨てにくいかもしれない。


もし、XPERIAのラインナップを整理するならば、上記の3モデルに集約するか、それとも、Uシリーズは無しにして、ZシリーズとFシリーズの2つに集約するか。どちらかになると思う。


Xperia PLAYというゲームとの融合を狙った端末も興味を持っていたけれども、タッチパネルだとゲームを操作しにくいし、SONYにはPS Vitaがあるので、ゲームはXPERIAではなくPS Vitaに集約する方向にしたのだろう。やはりゲームには十字キーとボタンは必須だ。あの操作感をスマホのタッチパネルで実現するのは無理。


作っている製品を減らすとなると、恐怖感があるけれども、現状のXPERIAの生産体制でいいのかというと、私はそうは思わない。