2015年8月2日

バックアップは Automator を使えば1クリックで終わる。


データは、消えないときは頑として消えないが、消えるときは突如として消える。PCやスマホ、タブレットなど、今ではワンサカとデータを端末に入れ込むのが当たり前になっている。

15年ほど前だと、データを保存するにはフロッピーディスクを使っていた。確か1枚で1.2MBしかデータを保存できず、今では考えられないほど不便な時代だった。今でこそ不便と言えるが、当時はそれが当たり前だと思っていた。今のように写真やムービーデータをポンポンと保存しなかったし、保存するのはテキストデータばかりだった。

2002年頃か、フラッシュメモリが普及しだし、スティック状の記録媒体をUSBコネクタに差し込んで使い、容量も128MBとか256MBなど、フロッピーなど比べ物にならないぐらい大容量になった。128MBで大容量と言っているが、当時はそれでも大容量だった。コンパクトだし、読み込みや書き込みも早い。さらに、USB規格を使っているので、ほぼ全てのPCで利用できる。しかし、価格は高くて、128MBで確か2,680円ぐらいだった記憶がある。2015年の今ならば、8GBで1,000円ぐらいで売っているので、信じがたいほどの差だ。

今では、SSDよりも価格が安いポータブルHDDにデータをバックアップしている私だが、バックアップの作業を簡略化するためにどうするか悩んだ時期があった。バックアップしたいファイルやフォルダをHDDにコピーアンドペーストして保存する。これが以前に採用していた方法だが、今ではもっと簡単な方法を用いているので、それを紹介する。




簡単なその方法とは、Automatorを使う方法だ。Macに標準で搭載されているアプリケーションなのだが、使っている人はどれぐらいいるのか。

可愛らしいアイコンが目印。
このAutomatorはどのようなアプリケーションかというと、単純作業を自動で処理するために使うもの。単純作業の典型といえば、データのバックアップがその1つ。データをコピーしてHDDにペーストする。そして、ファイル名を変更して管理する。大事な作業なのだけれども、できることならばやりたくない。しかし、やらないとデータが消えた時に困る。このような場面にこそAutomatorが役に立つ。


ここに、指定のフォルダの内容をポータブルHDDにバックアップする際の例を示す。私も使っている方法なので、便利であることは確かだ。行う処理は、データを取得して、コピーし、それをHDDにペーストする。その後、ペーストしたデータのフォルダ名を変更する。この一連の作業を1クリックで終わらせる。

1,まず、Automatorを立ち上げる。

アプリが立ち上がったら、フォルダアクションを選択する。

2,ワークフローを選択して上から並べる。

指定された Finder 項目を取得を一番上に。ここでコピーしたい項目を選ぶ。

Finfer 項目をコピー、これを2番目に。ここでポータブルHDDをコピー先に指定する。


3番目に、Finder 項目の名前を変える。バックアップデータに名前を付けたい場合に入れる。

4番目。私はファイル名に日付を入れて管理(20150801filename のような形で)しているので、このフローを最後に入れる。


3,実行する。

最後に、バックアップを実行する。


バックアップするだけならば2番目までのフローで足りるが、ファイル名を変更してバージョン管理するためフローは4つある。

出来上がったワークフローは保存されるので、次からは実行ボタンをクリックするだけでバックアップ作業が終わる。実行ボタンをクリックするだけで終了するようになったので、コピー・アンド・ペーストでバックアップするよりも簡単だ。

今回はバックアップでAutomatorを使ったが、他にも用途はあるので、工夫次第で便利なワークフローを作れるだろう。