2015年8月22日

「適用」と「適応」を使い分けられない人。



近頃、というか数年前からだが、「適用」と「適応」を使い分けられない人が多いような気がする。日常会話ではあまり分からないが、ネット上で書かれている文章を読んでいると、適用と書くべきところに適応と書いている人がチラホラといる。

2つは似た言葉であるし、読みの音も似ている。さらに意味も似たような感じがするので、両者を誤用するのはまぁ分かる。



辞書では、適用は、「法律規則原理などをあてはめて用いること」と定義されている。法律を適用する。新しい制度を適用する。新料金プランを適用する、というように使う。

一方、適応は、「ある状況に合うこと。また,環境に合うように行動のし方や考え方を変えること。生存のために環境に応じて生物体の生理的形態的な特質が変化すること」と定義されている。「環境の変化に適応する」という使い方が典型例。中学校の国語の中間テストで、漢字書き取り問題として出題されそうな問題だ。

誤用例としては、「新しいバージョンが検索結果に適応される」というもの。これは適用と書くべきところ。

新料金プランが新たに適用される。これは正しい。これは適応じゃない。ケータイ関連のコンテンツで、適用と書くべきところを適応と書いているケースはチラホラとある。