2015年8月30日

docomoの割引条件変更。2015年9月から。内容を予測しよう。


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携帯電話機購入時の割引適用条件の一部を変更いたします。

従来は割引適用回数に上限を設けておりませんでしたが、適用回数に上限を設け、割引適用回数が当社の定める一定基準を超えた際は、割引適用の対象外とさせていただきます。

新規で契約した場合、MNPで契約した場合、この2つの契約形態で制限が加わるとのこと。

MNP契約と新規契約には、機種変更契約と比べ、色々と特典があり、端末割引だの、キャッシュバックだの、商品券だのと、契約を獲得するためのインセンティブが多い。これは最近始まったことではなく、もう随分と前、2011年ぐらいから始まっていたんじゃないか。

私も、2011年の2月に、MOTOROLA PHOTON(ISW11M)をMNPで契約したとき、端末は一括0円、商品券が35,000円という夢か幻かと思えるような条件だった。機種変更だと何も特典はなく、端末本体が60,000円で販売されているのに、MNPだと端末が一括0円でさらに商品券まで付く。こんなんでどうやって商売になるのか不思議だったが、なぜかそのような売り方をしていたんです。

夢や幻はすぐに終わるのが普通なのだが、ケータイ市場ではしばらく夢も幻も続いた。

特に印象に残っているのは、2011年の1月頃だったか、docomoでスマホの月々サポートが月額2,100円アップになって、スマホの月々サポートが軒並み4,300円とか4,700円、中には5,000円を超える端末まで登場し、何が何だかワケが分からなかった。さらに、+Xi割まで開始されていたものだから、月額3円でパケホーダイフラットを使えるなどという前代未聞のバーゲンセールが開催された。とはいえ、このバーゲンセールは、あまりに異常だったため、1ヶ月ほどで終了した。

MOTOROLA PHOTONを契約してからは、スマホはMNP一括0円で契約するのが当たり前になってしまった。これが良い状況だとは思えないが、まさに黄金の羽根 が落ちているのだから拾わないわけにもいかない。

今は2015年の8月、ケータイ市場の状況も変わってきて、4年前のようにMNPで契約すればホクホクとは言えなくなってきた。






割引の適用回数に上限を設ける。これが2015年の9月以降に実施するdocomoの施策なのだが、具体的な内容が書かれていないので先を予測できない。

まず、「割引の適用」とは何なのかというと、新規もしくはMNPで契約した場合に適用されるキャンペーンが適用されることを意味する。9月時点ならば、機種変更よりも優遇されている月々サポート、乗り換え割、家族まとめて割、端末購入サポートが割引施策に該当する。

この割引が適用される回数を制限するのだが、どういう条件で制限するのか、これを予測してみたい。


まず、どうやって回数をカウントするのかが問題だ。ケータイ番号で通番管理して、番号ごとに割引回数をカウントしていくのか。それとも、契約者名義ごとに割引回数をカウントしていくのか。

おそらく、同一名義で何回線も契約する人を排除したい意図がありそうなので、契約者名義ごとにカウントする可能性が高い。ケータイ番号で管理した場合だと、途中で名義が変わる可能性があるので、やはり契約者名義で割引回数をカウントするのが現実的。


次に、期間が問題になる。割引適用回数が一定基準を超えたら制限を課すのだが、どこからどこまでの期間を割引回数にカウントするのか。例えば、1年間の間に、同一名義で、新規契約もしくはMNP契約でのキャンペーンを受けられるのは3回までと制限するとどうか。これならば、1年の間に、キャンペーンを適用して新規もしくはMNPで契約できるのは3回線までになる。

ただ、同一名義で1年に3回まで適用とした場合、別名義、例えば家族名義を使えば、家族ごとに3回線分のキャンペーンを利用できる。1年で3回線もキャンペーン枠があれば普通の人は十分だ。

docomoでは、同一名義で、音声5回線、データ5回線、フォト5回線、合計15回線持てるらしいので、キャンペーンを適用できる回数を1年で3回に制限すれば、短期間にMNPで回線数を増やし、シェアパックとシェアオプションを使って格安でケータイ回線を使うのは難しくなる。

とはいえ、1人につき年に3回までキャンペーンを適用できる枠があるので、家族と一緒に使えば、お得にケータイを使える可能性は残されている。

1年間で割引を適用できるのは3回までという制限は、回線数を多く持つ人にとってはキツイかもしれないが、普通に1回線、もしくは2回線でケータイを使っている人ならば影響は無い。期間の設定も、契約後1年間は最低でも使うように誘導できる。

短期間で、4回線も7回線も増やしていくような人を排除したいのだろうから、今回の割引回数制限は上手い仕掛けだと思う。